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弁当を食べ終え、俺達はのんびりとしていた。
俺の膝上に座ったままの永野は、眠いのか小さく欠伸を漏らしている。
やべぇ、可愛い。キスしたい、触りたい。怒られるだろうか。
俺はそっと、永野の項に軽く口付けてみた。すると永野はピクッと小さく反応し俺を見上げた。
「なに」
「触りてぇなと思って」
「変態」
「うっせぇな悪いか」
永野の冷めた声で罵られた時、何故か少しゾクッとした。
そこまで抵抗しない永野を良い事に、俺は永野の小さな肩を掴んでうなじに舌を這わせる。
永野、良い匂い匂いする。すげぇ、そそる。
「勝手に舐めるな」
「いで!」
夢中に為って永野のうなじを舐め回していたら、永野が勢い良く頭突きして来た。
その所為で俺は舌を思い切り噛んでしまった。
「ってぇー、なにふんだよ!」
すると永野は俺の方を向いて座り直すと、俺の胸ぐらを掴んだ。
目の前、整った永野の顔がある。相変わらず無表情だが。
「…久我、俺とヤりたい?」
「…え、ヤりたい」
「じゃあ、イかなかったらヤらせてあげる」
「…?」
イかなかったら?
突然の永野の提案に、俺は良く分からず首をかしげた。
すると永野は俺の肩を押して押し倒し、俺のベルトに手を掛けた。
「ちょ、永野?!」
「大人しくして。久我が暴れると何も出来ない」
確かに俺より小さい永野相手なら簡単に抵抗する事は出来るけど。永野に逆らうと危険だ。それは身に染みて実感している。
永野はスルスルと俺のズボンを下ろして行く。
一体何をするつもりなのだろうか。
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