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榊原の困惑
「また相手してね、榊原くん」
「あぁ」
女の言葉に頷き軽くキスすれば、女は満足そうに笑みを浮かべて空き教室を出て行った。
俺は乱れた制服をそのままに、ソファーへと腰を下ろす。
そして再び扉へと目を向ければ、窓から此方を覗く変態が一人。
「何してんだよ」
「今日もお盛んだな榊原。ばっちりと覗かせて貰ったぞ」
「ふざけんな。覗くなって何度も言ってんだろ」
「安心しろ榊原。俺は女の裸に興味は無い。榊原のチンコとケツしか見ていないぞ」
この変態野郎は友達でイツメンの一人。イツメンの中でも一番頭のイかれてる奴だ。
田渕はニヤニヤと笑みを浮かべながら、俺の隣へと座って来た。
「あんなビッチとヤって気持ちいのか?俺のケツならいつでも貸してやるぞ」
「いらねぇよ。お前とヤるんだったら永野とヤるわ」
「永野とヤると玩具使われるぞ」
「てめえが永野に渡してんだろ」
「その通り」
永野顔は可愛いし、身長も小さくて抱くには丁度良い。神崎も小さいが、セックスしながら殴るのは無理。
あれでバリネコの藍堂は、色々面倒臭そう。
俺はイツメンの中で唯一のノンケ。今思えば、何でホモな奴等と絡んでんだろう。
けど、なんだかんだコイツ等と居るのが居心地良いんだよな。
「…で、てめぇは何をしてんのかな」
「いやぁ、榊原のチンコ見てたら勃っちゃったから、オナニーだ」
「俺の横ですんな」
気付けば、田渕は俺の隣で自分の性器を弄っていた。
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