15 / 135
2
「じゃあ、俺の事抱くか?」
「何でそうなる。抱かねぇよ」
「なら、視姦してくれ」
そう言って田渕は性器を握り直し、上下に擦り始めた。
つまり田渕がイくまで見ていろという事かよ。男の自慰なんか見て何の得があるんだ。
そう言いつつ、俺はオナる田渕に目を向ける。
「っふ、ん…」
目を伏せ先走りの零れる性器を抜く田渕は、頬を赤く染め、薄く開いた口から熱い吐息を漏らす。
いつもベラベラと変な発言しかしない田渕が、こんな風に大人しくなる姿は初めて見た。
田渕は変態だが、顔は意外に整ってんだよな。田渕はどちらかと言えば中性的で、眼鏡越しの目は睫毛が長い。
気付けば俺は、田渕の事をジッと眺めていた。
「っ榊原…、俺のここ見てくれ…お前の所為で、こんなになってるぞ…」
田渕は興奮している様で、息を乱し俺に見せ付けながら性器をぐちゅぐちゅと扱く。
確かにあり得ない量の先走りが零れて、田渕の手を濡らしている。
俺の所為でってのは気に食わないが、気持ち良さそうにする田渕。
見ているだけの俺は、する事が無くて暇だ。するとふと田渕の鞄が目に入る。
そう言えば、田渕の鞄にはアダルトグッズが入っていたよな。
俺は鞄を手に取り中を覗く。そこにはやはり大量のいかかがしい玩具が入っていた。
見た事無い奴ばっかりだな。この異様にボコボコした細長いのは何だよ。
鞄を漁ると、俺が使った事のある電マが目に入る。
これなら、俺でも使えるな。
ともだちにシェアしよう!