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田渕にお仕置き

「たぁぶち!!」 「おや、どうしたんだいそんな血相変えて」 「何だうるせぇな」 いつもの様に榊原と空き教室に居ると、物凄い形相をした久我が教室に乗り込んで来た。 隣には、久我とは正反対に真顔の永野も居る。 「田渕!あれ程永野に変な玩具渡すんじゃねぇって言っただろ!」 「あぁ、ローターか?使ってくれたのか」 「使ったさ、永野が使いたがっちゃったんだから!」 「そうか、嬉しいな!」 「俺は嬉しく無い!!」 何故か喚いている久我に俺は首をかしげる。 すると久我の隣に居た永野が俺に近付いて来た。 「それ何」 「これはね、アナルパールだよ」 「おい!言ってる側から何してんだ!」 「久我、少し落ち着けよ。煩い」 「俺が悪いのか?!」 永野は俺が磨いていたアナルパールに興味津々。 榊原は久我が煩い様でため息を吐いていた。 「どうやって使うの?」 「これはね」 「教えなくて良い!!」 永野に使い方を教えてあげようとしたら、アナルパールを久我に取り上げられてしまった。 「久我、返せよ」 「駄目だ。使い方知ったらどうせ俺に使おうとするんだろ?」 「うん」 「ほらな!だから駄目!」 アナルパールを取り上げられてしまった永野は、拗ねた様に唇を尖らせた。 久我はそんなに玩具が嫌いなのだろうか。 「じゃあ榊原に使う」 「お、良いじゃないか」 「何で俺なんだよ。そこは田渕だろうが」 「え!!」 榊原はなんて事を言い出すんだ。 ほら、永野が期待に満ちた眼差しで見つめて来てるじゃないか!

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