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だが、流石にそれは甘かった。何たって、あの鬼畜で冷酷な女王様気質の藍堂だ。やられっぱなしの訳が無い。 「いっ、てぇ…!」 「ちょ、大丈夫か?!」 藍堂に顔を近付けた瞬間、俺がしようとした事に感付いた藍堂は、思い切り俺の唇に噛み付いて来た。 それはまさに食い千切られる勢いで、俺の唇からは血が零れる。 「…神崎、てめぇドMの分際で調子に乗り過ぎなんだよ」 「っくそ、言ってろ」 「神崎、血出てる!って、わっ!」 俺は唇から流れる血を無造作に拭い、両手で藍堂の腰を掴んで引き寄せ、一気に性器を奥まで挿入した。 その勢いで、中に入っていた久我の指はズルっと抜けた。 正直、藍堂に唇を噛まれた瞬間イきそうになった。けどそれじゃ、藍堂の思う壺だ。 せっかく藍堂に好き勝手出来るんだ。これでイくのは勿体ない。 「っは、てめぇは大人しく…喘いでれば、良いんだよ」 「毎回喘がされて、たまるかよ…っく…ん…」 「ちょ、お前らヤるのか喧嘩するのかどっちかにしろよ」 お互いに腰をガツガツと押し付け合う俺達を見て、久我が一人で慌てていた。 藍堂は余程苛ついているのか、俺の前髪を鷲掴みながら腰を振って来る。 髪を引っ張られる痛みと、性器への激しい快感が入り交じり、目の前に火花が散る。 「というか、俺も挿れたいんだけど」 「はぁ?てめ、きたねぇもん擦り付けんな」 「ひでぇ!なぁ、良いだろ?」 傍で見ていた久我が、我慢出来なくなったのか性器を取出し、勃起したそれを藍堂の尻に擦り付けていた。 すでに藍堂の中には俺の性器が挿っている。 藍堂は心底嫌そうに眉を寄せて、逃げようと俺にのしかかって来た。

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