全く俺達の前で勃起をしない榊原。まさに正真正銘のノンケ。けど俺は、何がなんでも榊原とエッチがしたい。だからまず榊原を勃起させる為に、永野を与えてみた。 「ほら、榊原が好きな永野だぞー！」 「は？」 「…」 永野を榊原に差し出すと、榊原は真顔で俺と永野を交互に見る。永野は大人しく榊原をジッと見つめていた。 抱くなら永野と言っていたのを思い出し、もしかしたら永野相手なら流石の榊原でも我慢出来ないだろうと俺は考えた。 「榊原永野の顔好みなんだろう？」 「好みてか、まぁ嫌いでは無いけど。お前何がしたいんだ？永野もなんでされるがままなんだよ」 「永野の事好きにしても良いんだぞ！ほら」 「おい」 困惑している榊原を無視して、永野を抱っこし榊原に手渡した。榊原は訳も分からずとりあえず永野を受け取る。 「好きにって意味分からねぇから」 「そのままの意味だが？」 永野を返そうとしてくる榊原に対し、俺は永野をグイグイと押し返す。その間でも永野はされるがまま。 でも事前に永野には榊原を誘惑してくれと頼んである。これは永野にしかお願い出来ないしな。 「さぁ永野！榊原を誘惑するんだ！」 「分かった」 「おい、ふざけんな…！」 榊原に抱っこされていた永野は、ギュッと榊原の首に腕を回して抱き付いた。榊原は驚き、どうしたらいいか分からないのか固まっている。 いいぞ永野！榊原が戸惑ってる！ こんな榊原は新鮮で、見ているだけでも楽しい。