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「なぁ、俺らも触っていいか」
「見てるだけとかねぇだろ」
すると俺を押さえつけていた奴等も盛り始め、後ろから乳首を摘ままれ、尻に勃起した性器をずりずりと擦り付けられる。
三人の男に好き勝手にされ、俺はいい加減ブチ切れそうだ。俺は、自分の思い通りにならない事が一番嫌いなんだよ。
俺はまず目の前のリーダーを潰してやろうと、唯一自由な脚を思い通り振り上げた。
「藍堂、居るか」
すると、扉の前から聞き覚えのある声がした。あいつ、今頃来たのかよ。
「おせぇぞ」
「やっぱり、こうなってたか」
ガラッと扉を開けた神崎は、この状態を見て呆れた様に溜息を吐いた。溜息を吐きたいのはこっちだ阿呆。
「またお前かチビ。邪魔すんじゃねぇよ」
「なんでお前にそんな事言われなきゃなんねぇんだよ」
「黙れチビ。てめぇ、藍堂のなんなんだよ」
「…知り合い?」
「はぁ?」
リーダーの質問に疑問で答える神崎。それに苛ついたのかリーダーは声を上げた。確かに恋人でも何でもねぇしな。
「それより、いい加減やめたら」
「は、ただの知り合いが口出しすんなよ」
「いや、もうやめた方がいいと思うぞ」
「は?っぐあ!!」
神崎とリーダーが話してる隙に、俺は下ろしかけた脚を再び振り上げ、思いっきりリーダーの股間を蹴り上げた。
不意をつかれたリーダーはカエルの潰れた様な声を上げ、その場にしゃがみこみ悶絶。そして続け様に後ろの奴等も蹴り飛ばしてやった。
「俺をそう簡単に抱けると思うなよカスチン共が」
「フルちんで格好つけてんなよ藍堂」
「あぁ?」
「いえ、なんでも」
流れで神崎も蹴り飛ばしそうになったが、とりあえず乱れた服装を整える。
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