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「っくそ、なんでそのチビだけ…」
股間を抑えながら情けない声を出すリーダー。どうやら俺が神崎を贔屓しているのが気に入らない様だ。
まぁ神崎も、身体の相性以外は特に良い所はねぇ。でも。
「こいつはなぁ、」
「ッン?!」
「?!」
俺は神崎の胸ぐらを掴んで引き寄せ、そのまま唇を重ねた。全く身構えていなかった神崎は目を見開いて硬直。俺は奴等に見せ付ける様に、神崎の唇を貪った。
「ッン、ふ…はっ…ん」
強引に舌を突っ込み、同時に制服の中に手を差し込み乳首のピアスを思い切り引っ張る。
すると神崎は鼻から抜けるような声を上げ、ビクンビクンと身体を震わせた。
わざと音を立てるようにキスしながら奴等へ視線を向ければ、食い入るようにその様子を見ていた。
「やっ、あいど…ッーーー!」
舌をジュルジュルと吸い上げ、ピアスを千切れる程に引っ張りグリっと捻れば、神崎は不規則に身体を痙攣させてイった。
ガクッと崩れ落ちる神崎を抱きとめて、仕方なく抱き上げる。
「神崎は俺にピアス引っ張られてイく様なマゾ野郎なんだよ。こんな面白れぇやつ、中々いねぇだろ?」
終始俺達の様子を見ていた奴等は赤面し、ポカンとそれはそれは間抜けな面をしていた。おまけに勃起。
俺はそんなアホどもを鼻で笑い飛ばし、神崎を担いだまま教室を出て行った。
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「いやぁ、あん時のあいつらのアホ面と言えば最高だったな」
「てめぇな、人前で俺に何してくれてんだよ!死ね!」
「あぁ?人前でピアス引っ張られて興奮してたマゾ野郎は誰だよ」
「してねぇ!!あれ以来、あいつら俺の所に来るようになったんだぞ!」
「いいじゃねぇか、抱かれて来いよ」
「…てめぇ、マジ下衆野郎だな」
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