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藍堂と久我と榊原の戯れ

「榊原、とうとう田渕に突っ込んだらしいな?」 「え、マジ?」 「…何でもう知ってるんだよ」 「田渕が嬉しそうに話して来たぜ」 「っち、あの野郎」 榊原が珍しく苛ついている様子から、藍堂の言葉は本当なんだろう。そっか、唯一のノンケだった榊原も俺達と一緒になったのか。 「なぁ、榊原。俺等の相手もしろよ。元ノンケさん?」 「はぁ?」 「え、俺等?って、俺も?!」 藍堂がいつもの悪魔のような笑みを浮かべると、榊原の膝上に乗り上げた。 俺と榊原は驚いて声を上げる。 なんで俺も混ざってんだ。別に俺は榊原とヤりたい訳じゃない。 「何で俺がお前等とまでヤるんだよ」 「俺は別に…」 「あ?俺に逆らうのか?」 「ひ!すみません!」 藍堂のその突き刺す様な鋭い視線に、俺は慌てて謝る。藍堂に逆らうとどうなる事か考えるのも恐ろしい。 「んじゃ、さっさとヤんぞ」 「はい!」 「俺の意思は無視かよ」 呆れる榊原をよそに藍堂はいやらしい笑みを浮かべると上着を乱して行く。俺は勢い良く返事をしたものの、何をどうすればいいのかさっぱり。 藍堂は榊原に挿れてもらうんだよな?なら俺は?榊原に…挿れるべきなのか? 「榊原って、処女…ですよね?」 「は、何言ってんだお前。当たり前だろ」 「はっ、とうとう処女まで喪失か良かったな榊原」 「久我、この俺に突っ込む気か?」 「え、だって!流れ的にそうかなって!?」 ケラケラと楽しそうな藍堂とは裏腹に、普段の何倍も冷めた恐ろしい榊原の視線に俺はビクッと肩を跳ね上げる。 そりゃ、ノンケの榊原が田渕に突っ込んだからといって、ネコまでする事は無いよな。んじゃ、俺この場にいらなくないか?藍堂と二人でヤれば良いんじゃないか。

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