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久我の奮闘
俺は永野が好きだ。それはもう言葉では表せない程に。今まで数え切れないほどにエッチはして来た。でも、俺はもうそれだけでは我慢できない。
俺は永野と付き合いたい。永野を狙ってる奴等に、永野は俺の恋人だと見せ付けてやりたい。
なんて願望だけが溢れる俺。実際は告白も出来てない。相変わらずのヘタレ。
いや、好き好きアピールはいつもしてた。でも鈍感無関心な永野が気付いてくれる筈が無い。
永野にはちゃんと態度に出さないと駄目だって事は痛い程分かってる。それが出来たら苦労しない。
ということで、ベテランの榊原に相談だ。
「いや、ホモの恋愛事情なんか知るかよ」
「ひっどい!!」
榊原は携帯から一切目を離さないまま、バッサリと吐き捨てた。
俺はあまりのショックに机に突っ伏す。
唯一の頼みの綱だった榊原に見捨てられてしまった。他に誰に相談すれば良いんだよ。俺の友達みんな冷たい。
「だから、さっさと告白しろって前も言っただろ」
「それは分かってる!出来たらとっくにしてる!」
「めんどくせぇな」
神崎にも呆れた表情で見られ、俺はもう本気で泣きそう。俺はこんなに必死で悩んでるのに。
「俺永野に振られたらマジ死ぬ。生きれない」
「死ね」
「ヘタレ」
「悪口!!」
俺は友人のあまりにも冷たい言葉に耐え切れず、机に泣き崩れる。
あー、俺が榊原並にイケメンで、藍堂並の気の強さを持ち合わせていれば、永野に告白出来るのに。
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