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黒いソファに座らされ、両サイドに男が座り挟まれてしまう。 テーブルの上にはボトルや缶の酒と、つまみが並んでいた。 「神崎は、酒飲む方か?」 「いや、好きじゃない」 「へー弱いんだ?可愛いー」 「まぁ、今日は良いだろ。飲め」 何だよそれ。てかお前らも未成年だろうが。 断っているのにも関わらず、グラスに酒を注ぐ黒髪の男。茶髪の男は馴れ馴れしく俺の肩を抱いて来る。 「俺はショウゴな。ほら、飲め」 「俺はケイって呼んで!」 「いや、だから飲めないって…」 自己紹介しながら無理矢理グラスを渡され、茶髪のケイという方がベッタリくっ付いてきて逃げれ無い。 仕方なくグラスを受け取りながら、藍堂達の居る方に目を向ける。 藍堂は三人の男達に囲まれながら、酒を飲んでいた。男達がデレデレしている男達に酒を注がせて踏ん反り返る姿はまさに女王様。 「神崎って、可愛い顔して派手だよな。金髪だし、ピアスすげぇ開いてるし」 「別に、良いだろ」 「それ、自分で開けたのー?」 「これは、藍堂が…」 聞かれるまま答えてしまったが、別に言わなくてもいい事だ。案の定、ショウゴとケイは意味深に笑いながら俺を見て来る。 「へぇ、藍堂にやってもらってんだ?」 「…だったら何だ」 「やっぱ付き合ってんでしょ!でなきゃピアスなんか開けてもらわないでしょ普通」 「違う」 だからどうしてすぐ付き合わせたがるんだ。 俺は否定したが、二人は納得して無い様だ。 するとショウゴが俺の耳を触って来て、俺は思わず身構える。

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