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「…ん」 「あらー、神崎大丈夫?」 「完全に酔ってるな」 頭がボーッとする。ここまで酔ったのは初めてだからか、全身から力が抜けてしまい、後ろにいるショウゴにもたれ掛かっている状態だ。 そんな俺を、ジロジロと楽しそうに見て来る二人が心底ムカつく。 「汗かいてるな」 「じゃあ、俺が脱がしたげるー」 「や、やめ…」 服を脱がせようとして来るケイの腕を掴むも全く意味が無く簡単に振り払われ、上着を脱がされてしまった。 そして気付く。しまった。いつめん以外には絶対に見られたくなかったのに。 「うわ、エロ」 「うそまじ!乳首にもピアスしてんの?」 「…見んな」 時すでに遅し。藍堂の手によって開けられた乳首のピアスが露わになってしまった。 耳ならまだしも、こんな所にまで開けていれば、流石におかしいと思うだろう。 慌てて隠そうとしても、あっさり腕をショウゴに掴まれる。 「もしかして神崎って、マゾ?」 「ち、が…」 「すげー、痛くないの?これ」 すると、興味津々な様子のケイが乳首を指先で突いてきた。 痛いも何も、痛いのが好きだから開けてるなんて、口が裂けても言えない。 俺は見られた焦りと、酔いが回って熱い身体の所為で、完全に意識は朦朧としていた。 「マゾなら、痛いのが好きなんじゃねぇか」 「なるほど!じゃあ、引っ張っちゃえ」 「っい、ぁ…」 ショウゴの余計な一言で、ケイは俺のピアスを摘みそのままグニっと引っ張って来た。 乳首に走るズキンとした鋭い刺激に、俺はびくりと身体を跳ねさせる。 突かれるならまだしも、引っ張られるのはやばい。しかも、酔って頭が回らない時に。 「あれ、結構いい反応?」 「やっぱマゾじゃねぇか」 「ぅ、やめ…っ」 「ちょっと俺楽しくなって来た」 「俺も触ってやる」 ケイが好き勝手にピアスを左右に引っ張り乳首をぐいぐいと動かして来て、乳首がジクジクと痛む。 そしてショウゴも、俺の腕を掴んだまま耳をベロリと舐めてきて、ガリっと歯を立てて来る。 その二箇所への痛みに、俺の意志とは反対に身体は悦んでしまっていた。

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