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榊原の初体験

「それじゃあ俺達は、放課後デートして来ます!」 「今日もか」 「さっさと行けバカップル」 「行ってらっしゃい」 「羨ましいぜこの野郎っ」 俺はこれから榊原と放課後デートだ! 最初はあまり乗り気じゃ無かった榊原も、何だかんだデートをしてくれる様になった。 いつめん達に手を振り、俺は榊原と学校を後にした。 「久我、俺達の事羨ましがってたな!」 「永野はインドアで外に出たがらねぇって言ってたしな」 「榊原も最初は嫌がってたよな」 「あー、お前しつこいし」 「嫌なのか?」 「…嫌じゃねぇよ」 「ふふ、榊原好き」 「っ、お前な」 「どうした?」 突然顔をボッと赤くする榊原。思わず顔を覗き込むと顔面を掴まれた。 よく分からんが、榊原は今日もイケメンだ!ただ街中を歩いてるだけなのに、周りの女子達の視線が集まってる。 そんな榊原が俺の彼氏だって事が未だに信じられないけど、榊原は付き合ってから前よりも優しくなった。 「で、今日はどこに行くんだ」 「実は俺、付き合ってから行きたかった所があるんだ!」 「どこ?」 「事前に調べといたからついて来てくれ」 俺は榊原の手を引き、その目的の場所へ向かった。 そして歩く事五分、その場所の前に辿り着く。 「ここだ!」 「ここって…ただのラブホじゃねぇか。つか俺ら制服だし」 「大丈夫だ!ここは無人だし、値段も安い!」 「わざわざラブホでヤんなくても…」 「何を言ってるんだ!恋人同士になったからこそ、ちゃんとした場所でヤらないとな」 俺は渋る榊原を引っ張りながら、ラブホの中へ入って行く。 「おー本当に受付に人が居ないな!で、どーやるんだ?」 「お前が連れて来たんだろ、ったく」 機会の操作が全く分からない俺に、榊原は呆れながら手慣れた手付きで操作する。 流石元ヤリチン…って言ったら榊原が怒るから止めておこう。 「今なんか考えてただろ」 「いいや別に!早く榊原とエッチしたいなぁって!」 「馬鹿。行くぞ」 そして今度は俺が榊原に引かれながら、部屋へと向かった。

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