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「榊原、顔、上げて…」
「っは、なに…」
榊原の顔を両手で持ち上げる。
風呂の熱気で赤く染まった顔、お湯と汗が混ざって流れ落ちる雫、上がった息。
あぁ、堪らない。
「好きだ、榊原。榊原の、顔も身体も、声も仕草も全部、好き」
そう言ってチュッと唇を合わせると、一瞬目を見開いて固まった榊原が、ガッと腰を掴む手に力を入れた。
「っくそ、煽ってんじゃねぇよ」
「っひ、あぁああ、あっ、奥っ、きたぁ、あっあっ、ぅ」
そしてそのまま一気にちんこが挿って来て、ゴツッと最奥を突き上げられる。
腹の中まで突かれる様な刺激に、目の前はチカチカと霞んで、俺は空イキしてしまった。
「や、っああ、まっ、イった、からぁ、さかきばら、ッンン、あぅっ、ん」
「っく、は…待てねぇよ」
痙攣する身体を抱き込まれ、バチュバチュと下から絶え間なく突き上げられる。
余りの快感に俺は逃げる様に腰を振った。だが、両腕で身体を押さえ付けられている為、俺はその死にたくなる様な刺激をただ受けるしか出来ない。
熱気と快楽で意識が儘ならない。でも、堪らなく気持ち良い。
「んんぅ、あっ、あぁ、あ、はっ、すき、すきっ、さかきばらっ、あ」
「っはぁ、も、黙れ…ッ」
俺の身体は榊原にされるがままで、俺はくたりと身を預け、顔を埋めた榊原の首筋をちゅっちゅっと吸い、快楽を逃す様にハグハグと噛み付いた。
すると榊原の身体はびくりと震える。
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