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タチ組の性事情

「え、榊原、田渕に突っ込まれちゃったの?!」 「マジか」 「………あぁ」 榊原に呼び出された俺と久我。 急にどうしたんだと思ったら、榊原からの爆弾発言。 ノンケを卒業して、田渕と付き合い始めたと思ったら、まさかそこまで進んでいたとは。 「えっと…アナルは大丈夫?」 「痛くねぇのか」 「…いやそれが、あんまし。田渕の奴、ちゃんとタチも出来んだな」 平気なら良かったが、どこか落ち込んで暗い様子の榊原。 まぁ、無理も無い。あの田渕に突っ込まれて脱処女したんだもんな。 「へぇ、田渕ってタチも上手いんだな!気持ち良かったか?」 「おい、今の榊原にそれ聞くか」 「そっかごめん」 榊原にとって地雷だろう事を無神経に聞く久我。 そんな事聞いたら榊原が…。 「……正直、すげぇ良かった」 あ、良かったの。 「だから落ち込んでんだよ。俺はバリタチだと思ってた」 「田渕に突っ込まれて感じてる榊原とか想像出来ねぇな」 「あぁ?」 「すみません!!」 流石に気に障ったのか、榊原に蹴られる久我。 「俺もバリタチだけど、アナル結構感じるしなー」 「永野に開発されたのか」 「そうだよ!田渕の所為でな!!」 「なんかごめん」 「唯一アナルが駄目なのは神崎か」 「痛いの好きなくせにな」 「藍堂でも駄目なんだっけ?」 「…あぁ、ゲロ吐いた」 「「うわ」」 なんで引かれなきゃならないんだ。俺からしたら、アナルで感じる方が恐ろしいわ。 確かに痛いのは好きだけど、アナルだけはどうしても身体が拒絶するんだ。 でも俺は一応タチだし、別にアナルは使わないから別にそれで良い。

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