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第9話
そう言って見せてくれたのはハートとは言えないものだった。
「ダメだわ笑笑全っ然上手くいかない!!」
「あ…ここ、ここちっちゃくハートだよ!」
「え!本当だ!!」
「成功だね!」
「思ってたのとは違うけど成功した!」
「凄い…!僕もやってみたい!」
「いいよ!やってみ!難しいけど笑笑」
「うん!」
出来たのはどこか惜しいハート。ハートではないかもしれない。
「で、出来たけど…」
「は!?あーくんめっちゃ上手じゃん!!天才!!」
「まーくんのが上手だよ?笑笑」
「いやいや!!あーくんの方がハートだってわかるよ!すっご!天才かよ…」
「えへ…ありがとう…?」
「また疑問形笑笑そういうとこ、好きだよ。」
カァッと一気に顔が熱くなる。
「あーくん、真っ赤…可愛い…そんな可愛い顔ばっかしてると手出すよ笑笑」
「て…手出すって…///////」
「流石にまだ手は出さないよ。」
「ま、まだ…笑笑」
「笑笑ほら!早く飲も!」
「うん!」
2人でソファーに並んで座る。テレビを付けたはいいけど面白くないので消す事になった。
「あーくん…」
「どうしたの?まーくん?」
「大好き。」
「僕も…」
「明日はあーくんのどんな可愛いとこが見られるかな…?あ、その前に押し付けられないようにしないとか!」
「どうして押し付けられるのかなぁ…僕なんかしちゃった…?」
「わかんないけど…俺のあーくんに酷いことする奴は許さない…」
「まーくん…ありがとう。でも…大丈夫だよ?大変だし…すぐ怒られるけど、まーくんがたくさん癒してくれるから…!大丈夫だよ?」
「俺が大丈夫じゃない!あーくんが…体調とか崩したりしたら…俺、死ぬんじゃないかな?」
「まぁ…ありそうだけど…で、でも怖い事はしないでよ?暴力とか…」
「そんな事しないよ笑笑そんなことしたらあーくんと一緒に居られないじゃん笑笑」
「念のためだよ。まーくんと一緒に居たいもん!」
「可愛いなああああ!!!!大好き!!」
「僕も!大好きー!」
幸せ…でも明日…災難があるとはこの時の僕達は知らなかった…
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