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番外編 2 君の全てに
「やぁっン、健人、ぉ……あっン」
極上のシロップみたいな甘い声。男の声色なのに、女よりも艶かしくて、聞いているだけで発情する。男の本能に思いきり突き刺さるように刺激してくる、やらしい嬌声。
「や? こんなに乳首、勃たせて、スケベな色させて、腰まで揺れてるのに?」
「あぁぁっ!」
乳首を指で強めに摘んで引っ張って離して、コリコリになった尖りの先端を爪で引っかいた。ピンク色が濃くて、気持ち良さそうに勃って、さっき舐めて吸ったせいで、濡れて光っているスケベな乳首。それがスマホの画面いっぱいに収まっている。目を潤ませて甘い声を零す郁登の表情と一緒に撮ると小さな画面から目が離せない。
「も、あぁっン、それ、ホントに?」
「撮ってるよ。俺の指を咥え込んで、今、やらしい音を立てて孔を広げられたところも、録画してる」
「あぁっン、やめ、撮るなよっ」
「撮ってるって言ったら、指にしゃぶりついたくせに」
「やぁぁぁ、ンっ」
前立腺を押すと、背中がベッドから浮き上がるほど身体が跳ねた。しどけなく開いた脚の間で、二本の指にほぐされトロトロに濡らされた孔の口、そして、気持ち良さそうに泣きじゃくるペニスも、気持ち良さそうな郁登本人の表情と一緒に俺の掌の中に収まってる。
「あぁっ……っン」
指を引き抜かれて、物欲しそうに零れる吐息もちゃんと。
「郁登」
「あ、嘘、ちょっ」
こんなやらしい身体で水泳部顧問? イヤに決まってるだろ。Tシャツ一枚でびしょ濡れになったりなんてして、乳首も、この肌も全部透かして見せびらかして、「平気」なんて無責任なこと言って。
だから、俺も郁登がイヤだろうと止めない。これはお仕置きだ。
「あぁっ……ン、映ってっ」
「撮ってるよ。郁登のこのやらしいスケベな口が俺のペニスを咥え込んでくところを、ちゃんと、撮ってる」
覚えて。ちゃんと。あんたがどれだけ男を興奮させる男なのかを、ちゃんと自覚して。
ずぶずぶと太くて硬いペニスを飲み込んでいく、やらしくて貪欲で、最高で極上な郁登の。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁンンっ」
「っ」
ペニスを半分まで美味そうに飲み込んでいくところを、そして、そこから根元まで一気に突き刺すように奥めがけて押し込まれた瞬間、ペニスから白い蜜を弾かせ射精したところを、全部、撮ってる。
「ハメ撮りされて、トコロテンイキ……エロすぎだ、郁登」
「あ、ダメ、だって、やぁっン、動いたら、ぁ、あぁっ」
「気持ちイイくせに」
おいしいってしゃぶりついてるくせに。
「あぁぁッン、乳首、すっごい、気持ちイイっ」
乳首を舌先で突付いて、歯で引っかいて、音を立てて吸うと、ペニスを咥え込んだ孔の口が気持ちイイとうねって応える。もっとして、もっと乳首を攻めてって、舌先で転がる乳首に、ペニスをしごく粘膜にねだられて、中を掻き混ぜる腰が止まらない。
「っ、郁登っ」
「や、あぁぁ、そこ、奥も、ぉ……健人ぉ、キス、も、欲し」
正常位で郁登のやらしい身体が全部俺の前に晒されてる。乳首もペニスも孔の口も、そして、ピンク色がやらしい唇も。
「ン、んくっ……んんんっ、ぁ、ンっ、健人、もっと、突いて」
キスで舌を大胆に絡ませながら、腰はずっとリズミカルに奥めがけて突きたて続けた。健康そうな裸体が俺とセックスしている時だけ、最高に色っぽくなる。太陽の下が一番似合そうな郁登の身体が、この時だけ見ることすらしてはいけない気がするほど、卑猥になる。
「あぁあっン、すご、俺の中、健人の形になってる。すげ、気持ちイイ」
目が合った。職員室ではにこやかに笑う元気な郁登の瞳が濡れて、雄の本能を揺さ振ってくる。もっと突き上げて、この奥まで貫いて、この瞳が快楽の涙で濡れるところが見たいと、理性を掻き毟って、本能だけにしてしまう。
「健人ぉ、ぁ、もっと突いて、そこ、グリグリして」
自分から大きく脚を広げ、孔の口がどんなになっているのか、自分じゃ見えないだろう世界一卑猥な箇所をカメラに向けて、自分から乳首を抓って捏ねて、もう片方の手でそそり立って泣きじゃくるペニスを握り締める。
「あ、あぁっ健人ぉ、すげ、ぁ、熱くて、硬いのが、前立腺ゴリゴリして、ぁ、くるっ」
喉が自然と鳴った。唾液が溢れて止まらないくらい、俺の下で痴態を晒す、あの郁登先生から目が離せない。スマホに映りこむ郁登はそのくらいやらしかった。
「あぁぁっン、止まんねぇ……健人、ぉ、もっとして」
「っ」
「俺の中、で、もっと」
中がきゅんとしゃぶりついた。隙間なくペニスにしゃぶりついて、フェラでもされているみたいに粘膜が収縮を繰り返す。
「この中に欲しっ。健人のエロいのをトロトロになるまで、飲ませて」
そして、片手を先走りと精液にまみれる郁登のペニスに誘われる。握り締めると、気持ち良さそうに溜め息を零し、俺の手ごと握り、扱いて、自分の親指で鈴口を少し乱暴なくらいに暴き、孔の口を強く締めてきた。
「あぁぁっン、健人の手、ぇ、気持ちイイっ、健人っ、きて」
ゴクリ、って音が自分でも聞こえた。片手でペニスを握り締めたまま、腰を揺らしながら、もう片方の手を広げて俺を求めた。吸い寄せられるように状態を倒すと、ペニスの切っ先がまた別の場所を舐めて押したから、甘く甲高い溜め息が零れる。
「舐めて、乳首、健人、舐めて」
そして、抱き締められたまま、唇にツンと尖った乳首が触れた。肌とは違う質感、コリコリと芯を持つ粒。それを言われるがままに吸って、舐めて、噛んだ。
「あぁぁぁぁっン、イっちゃう」
「郁登っ」
「あ、あぁっ、もっと、して、もっと、ここいっぱい突いて、イって」
「っ」
気持ち良くて気が狂いそう。このままずっと郁登を抱いていたいって本気で血迷いそうになる。
「あ、あぁぁっン、健人も? お前、も、すげ、気持ちイイ?」
「あぁ」
「じゃあ、俺だけ見てろよ」
スマホの小さい画面に映る、触れることのできない自分じゃなくて、触れて、口付けて、舐めて、繋がれる、どこにいてもすぐに思い出したらイけるくらいの極上のこの感触を味わってよ。
そんな画面じゃ、このセックスの気持ち良さなんて伝わらない。
「そんな画面に夢中になったりすんなよ」
「……」
「健人の触りたい時にいくらでも、触っていい。俺の中でいつでもイっていい。なぁ、健人ぉ」
粘膜に包み込まれて、きゅんきゅんと絶え間なく吸い付かれる、最高のセックス。
「俺に夢中でいてよ。俺は健人だけなんだから」
「……」
「この身体を好きなだけ抱いていいから、俺のことだけ見てて、健人のこの硬くて太くて、気持ちイイペニス」
息が詰まる。郁登が意図的に俺のペニスを締め付けたから。
「健人の全部、俺に独占させて、そんなスマホ見ないで」
「っ」
スマホをベッドに置いて、郁登を抱き締める。
「ハメ撮りするよりさ、健人」
「……」
「その腕で、俺のこと抱いてよ」
言いながら、ここに欲しいと粘膜がねだる。
「ぁ、あぁっ、イくっ、健っひとぉ……俺、またっまた、イくっ」
「っ、あぁ」
触れて、舐めて、飲んで、抱き締める。ハメ撮りなんかじゃ、満足できないくらい、郁登とのセックスは極上だ。
「あ、あっ」
「郁登っ」
「あぁ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!」
目の前が真っ白になるほど、この感触に夢中になっていた。
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