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クリスマス番外編 4 スケベな君に夢中なの

 今日って、そうだ、クリスマスだったっけ。 「ン、んぐっ……ン、っ……ん、ふ」  でも、クリスマスとかもうどうでもいい。 「んんっ……ン、ン、くっ……ん、あっ」  したくてたまらない。 「ぁ、健人っ」 「……郁登」  この欲望に忠実で、気持ちイイことに正直な男を抱きたくて、おかしくなりそう。玄関先からキスしながら、なだれ込むように寝室へ辿り着いた瞬間、人の股間をまさぐって、ズボンの前をくつろげて、飛び跳ねたペニスを待ち焦がれていたように舐めた、エロい男を抱きたい。 「郁登っ」 「まだ、もっと、舐めたい」 「っ」  性欲に脳みそが溶けた。  唇を湿らせる舌にやらしい仕草にゾクゾクっとした。ペニスの先端を舌先がこれ見よがしに舐めるのを眺め、そして、湿らせた唇に咥えられていくのを見つめ、プールの塩素のせいもあって色素が薄い郁登の髪をまさぐる指に力が篭もる。  体育教師の卑猥な舌使いに喉が鳴るほど興奮して、その口の中の熱さに腰が揺れる。しゃぶりつかれると背中を電気みたいな刺激が駆け抜けた。 「健人の……」  いやらしさに、喉が鳴る。  ペニスの先端、さっき俺が宴会場のトイレでいじってカウパーで糸遊びをしたのを真似て、郁登の指が鈴口をくすぐる。ほじくられ零れたカウパーを指先に絡みつかせ、ツーっと糸を出したかと思えば、トントンって、その鈴口をノックする。 「ンっ……」  そして鼻先にカウパーがつくのもかまわず、ペニスの裏筋のところにキスをした。可愛い仕草なのに、欲が凶暴化しそうなくらいに卑猥な口付けをペニスにされて、おかしくなりそうだ。  こんな郁登が女を抱けるわけなんて――。 「女の子とセックスなんてしたいわけないじゃん」 「……」 「健人のがいい」  亀頭の丸いとこをぺろりと舐めた。 「健人とセックス、したい」  その亀頭を掌でくるりと撫でて。 「健人……」  凛々しい体育教師の甘ったるい猫撫で声。 「さっきの、すごい興奮した」  ベッドに押し倒されたのは俺。シャツはそのままに、自分から下着とズボンを下ろして、俺の上にあがり、イキたそうにビキビキに反り返る俺の鈴口からも、そして、自分の鈴口からもカウパーを掬い取ると指に絡ませる。ローションの代わりにカウパーを使って、そして、その指を自分の尻の孔へと挿れた。 「あっ、はぁっ」  背中を反らせて、身体の奥をほぐす自分の指に身悶える。 「ぁ、あっ、健人ぉっ……ぁ、ん、これ、ン、ん」  エッロ……って思わず呟いた俺に微笑んで、フェラしながら自分でほぐすところを見せ付ける。喉奥が焼けそうだ。今、あのやらしい口の中で気持ち良くしてもらっているペニスを早く、あの狭くて気持ちイイ場所に埋め込みたい。 「ぁ、ンっ……怖い、顔、してる」  我慢の限界なんだよ。 「健人……がヤキモチってさ、めちゃくちゃ興奮する」 「っ」  俺の腹に手を付いて、尻の狭間でペニスを扱きながら、郁登がたまらないことを呟く。 「及川先生に女子アナ、それに他にもたくさん。俺ばっかがヤキモチして、健人は余裕なんだと思ってたから」 「っ」 「すげぇ、嬉しい」  拷問みたいにストップをかけられた快楽。 「ぁ、あ、あっ、健人ぉ……」  それが暴走しそうだ。 「あ、ぁ、ン、やば、い……健人っ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁあっ!」  ずぶりとケツの孔に自分から捻じ込んだ瞬間、郁登が射精した。狭くて、やらしい熱を染み込ませたそこでぎゅんぎゅんに俺のことを締め付けながら、トコロテンなんてやらしい射精して、そんでも足りないって、中を震わせて、腰を揺らす。  やばいのは、郁登のエロい身体だろ。 「あ、あぁっン……ン、ぁ、すご、大きいッ、ぁ、ン、これ、ぁ、気持ち、いい」  夢中になって腰振って、水泳で鍛えた身体を惜しげもなく開いて、抉じ開けられて悦んでる。蕩けた表情に、甘ったるい声、それと何度も人の肌を掻き毟って、快楽を貪る、郁登のほうが――。 「もっと、ヤキモチしてよ。健人」 「っ」 「あ、あぁぁぁぁぁっ」  繋がったところを撫でて、腰をくねらせるスケベな体育教師を力任せに押し倒し、そのまま奥深くに腰を突きたてた。 「あぁぁぁっンッ、ぁ、イっく」  大胆に脚を広げて、その奥に根元までペニスを突き入れられ貫かれながら甘イキした郁登の瞳が涙で濡れてた。 「あっ……ン、ぁ、まだ、健人の、欲しい」  腹立つくらい可愛いおねだりをする恋人をうつ伏せにさせて、その上に覆いかぶさった。そうだよ、郁登は俺の、恋人だ。 「柔らかいっつっただろ?」 「!」 「贅肉じゃない」 「ぇ?」 「身体がエロくなってんだよ」 「あっ……ンんんっ、ぁ、入って、きたぁ、ぁっ」  むにって、鷲掴みにして、尻を割り開いたまま、ペニスをさっきまで捻じ込んでいた小さな孔に突き入れる。ずぶずぶと飲み込まれて、中がしゃぶるように絡みつく。 「あ、はぁっ……ン、ぁ、ン、あぁぁっ」  腰を引くと、やだって言うように締め付けて、貫けば、甘い声を気持ち良さそうに上げる。 「男の身体なのに」 「ぁ、あぁぁン、そこ、好きっ」 「やたらと綺麗で」 「はぁぁっン、ぁ、奥っ」 「敏感で」 「ぁ、乳首、抓ったら、すぐイくッ、ぁ、それ、好き、ぁ、あっ、乳首っ」 「ほっそい腰がエロくて」 「あぁぁぁっ」 「そんで、この引き締まった小さなここ」 「あぁぁぁぁっ!」  乱暴にしたら壊してしまいそうなのに、止めてやれないほどに気持ちイイ。 「男に抱かれる快感を知ってる身体って意味だよ」 「あ、あぁぁぁああっ!」  ドクドクと郁登の中に熱を注ぎながら。 「ン、健人っ、ぁ、中出し、ンっ」  グンって腰を更に突きたてるとその強さに郁登が腰を上げた。そしてその瞬間聞こえる濡れた音は、触られもしないで身体を繋げた快楽だけで射精した郁登のペニスが濡れた音だ。 「中、出し……もっと、して……健人」  そして、下から自分の手で、孔を広げて脚を広げて振り返った俺の恋人の可愛くエロいおねだりに、思いきり齧り付くようなキスをしながら、また、奥を貫いた。

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