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第11話★

 再び絡み合う舌に集中しながら、森本のスーツのベルトに手をかけ外し、素早く下ろした。下着も下ろそうと手をかけたその時、森本の手が倉田の手を掴んだ。至近距離で見つめ合いながら、一旦唇を離す。森本が恥ずかしそうに呟いた。 「あの……電気……」 「え?」 「明るいと……ちょっと、恥ずかしくて……」  そう言われて、電灯が煌々と明るい保健室の中で見つめ合っている自分たちを自覚する。普段の元気な一面ばかりが目立つ森本の、処女のようなあまりにも可愛らしい訴えに、思わず口角上げてニヤけた。 「ちょ……倉田先生、馬鹿にしてますよね?」 「いや、だって……。いつもの森本先生から想像もつかないから。恥ずかしいとか言うとは思わなくて」 「いつもはそんなことないんですけど。なんか、今日は……倉田先生だから……」  自分でもよく分からない、というような顔をして苦笑いに近い顔を倉田に向けた。倉田は、森本の下着にかけていた手で、下着を一気に引きずり下ろした。そのまま靴やら靴下やらも素早く引き抜いた。森本の下肢が全て露わになる。 「ちょっ……倉田先生っ……」  動揺して真っ赤になる森本をぐっと引き寄せた。耳元で囁く。 「森本先生の体、隅から隅までしっかり見たいんです」 「…………」  森本の耳が熱くなるのを感じた。その反応が可愛くて、思わずその耳を舌で舐める。びくん、と森本が体を震わせた。森本の腕を掴み、ベッドへと連れていく。途中、スーツやら自分の下着やらが足首で停滞していたのに気付き、逸る気持ちを抑えながら全て脱ぎ捨てた。

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