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第5話 ㉙★
「イった?」
「ん……」
「気持ちよかった?」
「ん……」
そしたら……。そう言って、樹が圭介の体を反転させて上に覆い被さってきた。圭介を見下ろす。男前な綺麗な顔だなと思わず見とれてしまう。
「俺も気持ち良くなっていい?」
「……いいよ」
「……だけど。もうだいぶ圭介から生気もらってるから。もし圭介がキツいんだったら「樹」」
樹の言葉を途中で遮った。じっと樹を見上げる。
「俺は大丈夫だから」
「……分かった」
樹のキスが落ちてきた。今日、何度したかもう分からないほど唇を重ねた。でも。何度しても飽きることはない。
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