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最終話 ㉜★
樹の手が優しく体を這っていく。
何度も何度も経験していることなのに。樹の指が軽く肌を滑るだけで、体がどんどん熱くなる。
「あっ……あんっ……」
体力も気力もギリギリのはずなのに。今は全く疲れも辛さも感じない。それどころか、樹と久しぶりに触れ合えた悦びで体の中がどんどん満たされて、力がみなぎる感覚がした。
いつもよりも優しくて、丁寧な樹の愛撫。たぶん、圭介の体を心配してくれているのだろう。その少し遠慮気味な愛撫でさえも。樹がしてくれていると思うと、それだけで興奮が増す。
「あっ……」
カリっと右の乳首を軽く噛まれた。電流みたいな快感が走る。それから舌でしつこいぐらいに転がされる。左の乳首も指先でクリクリと弄られた。
「うんっ……はあ……あ……そこ……」
「乳首、気持ちいいか?」
「ん……」
「ここ、エロくしてやったの、俺だしな」
「あっ……」
ちゅうっと、強く乳首を吸われ、思わずびくんと腰が浮いた。
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