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第一章・8

「ほぅら、イイ所を可愛がってやるからな」  硬い先端が、強い圧で瑞樹の前立腺を擦った。 「んあぁあ!」  その声には、今までに無い艶があった。 「おっ、悦い声」 「ようやく、目覚めたかぁ?」 「腰振れ、腰!」  気を良くして張り切る大将は、そこばかり狙って打ち込むようになった。 「や、あぁ! あぁっ、あぁッ! んあぁ、はぁ、はぁ、あぁああ!」  嘘。  僕、やだ、こんな恥ずかしい声。 「お、勃ってきたぞ。こいつ」 「よし、出せ! 発射しろ!」  慌ただしく、瑞樹のペニスにスキンが付けられた。  畳を汚しては、困るのだ。 「あ、あぁ! 触らない、でぇえ!」  ペニスを掴まれ、大将に責められ、瑞樹は射精してしまった。 「いやぁああ……ッ!」  犯されてるのに。  無理やりなのに。  それでも感じて、イッちゃったの? 僕……。  怖かった。  レイプしてくる3年生は怖かったが、それに溺れた自分がさらに怖かった。 (僕、僕が、Ωだから……?)  大将が達し、全ての儀式が終わり、解放されても瑞樹は動けなかった。  自分に潜んでいた淫欲に恐怖し、震えていた。  

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