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第四章・8

 誠の長い指が、瑞樹の体内を探る。  ローションで濡れた指が、水音を立てながら抜き差しされている。 「ん、っく。ぅう、ん。んんッ……」  唇を噛み、瑞樹はその蠢きに耐えていた  ぞくぞくと這い上って来る異様な感覚に、耐えていた。  そこへ、口元に誠のもう片方の手が添えられてきた。 「白川くん、口を開けて。私の指を、舐めるんだ」 「んぁ、は、はい」  下半身が、痺れて来る。  先端から、先漏れの体液が流れ落ちる。  それらの刺激から逃れるため、瑞樹は夢中で誠の指を舐めしゃぶった。 「あ、はぁ、はぁ。んッ、ぅん。んあぁ、あんッ」  薄く開いた唇からは、切ない喘ぎが漏れ出てくる。 (ヤだ。恥ずかしい)  思わず口を閉じ、誠の指を噛んでしまった。 「あ! ご、ごめんなさい!」 「いいんだ」  そして誠は、瑞樹から指を抜いた。  両脚に手を掛け、大きく広げた。 (こ、こんな格好……ッ!)  瑞樹はもう恥ずかしくて仕方なくて、誠から顔を背けた。  先ほどまでの前戯で、瑞樹のペニスはそそり勃っている。  あられもない姿をさらすことに、激しい羞恥を覚えた。

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