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第七章・5

 ベッドに腰かけた誠の脚の間に、瑞樹は潜り込んでいた。  両手で大切に、そのペニスを掲げる。  すでにバスを使った後のそれは、清潔な石鹸の香りがした。  そしてかすかに、牡の匂いがした。 (いい匂い)  ぞくぞくする。  瑞樹は舌を伸ばし、その裏筋から攻めた。  何度も何度も往復させ、唾液でぬるぬるに湿らせる。  先端を咥えてちゅぱちゅぱと吸い、割れ目に舌先をねじ込んだ。 「……巧いな、白川くん」 「勉強、しました」  ゆるく勃ち上がった誠を咥内に取り込み、瑞樹はゆっくり抜き差しを始めた。  そうしながら、手は柔らかく陰嚢をさすり揉み込む。  初めてとは思えないその愛撫に、誠の下半身は熱く昂って来た。  瑞樹の動きに併せて、ゆるやかに腰をやってみた。 「ん、ぅん。っく、んん……」  声は漏らすが、苦しげではない。  気の大きくなった誠は、大胆に動き出した。

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