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「あぁっ……止めろっ!」
「ヤダね」
途中まで抜かれたブジーを再びズブリと深く差し込まれ、後孔のエネマグラが前立腺を刺激する。
「あぁっ!」
腿 の付け根が愉悦のあまり痙攣し、塞がれたままの尿道口と金属の隙間から、ローションとは違う液体が漏れだして竿を伝った。
「凄い先走り。兄さんエロいな」
「や、かえ…嘘……あぅっ!」
「嘘なんてついてない。お願いできたら抜いてやるなんて最初から言ってないだろ」
「あっ……痛いっ、とれるっ……やあぁっ!」
胸の尖りを強く噛まれて、歩樹の視界は痛みのあまり涙の膜で覆われる。
「ひっ、うぅっ!」
「謝れよ。逃げようとしてごめんなさいって」
命じる低い声と共に乳首を開放された途端、止められなかった涙が一筋頬を伝い、その感触に歩樹の心は挫けそうになるけれど。
(ダメだ)
泣いたら楓の思うつぼだ。
こんな関係になってしまったが、それでも、気持ちだけでも楓の兄であり続けたい。だから歩樹は涙を堪え、自身の心に蓋をした。
「逃げようとして悪かった」
謝罪の言葉を口にする。本当は、悪かったなんて思っていない。離れたほうが絶対良いと思っている。だけど、これで彼が落ち着くのなら、これは必要な嘘なのだ。
「もう、おかしなこと考えるなよ」
歩樹の見せた涙と態度に少しは満足できたのか、柔らかくなった声と同時にペニスの根本を掴む指が離される。
「あっ、違う、抜いて……ああっ!」
抜いて貰えると思ったブジーが逆に奥へと挿し込まれ、膀胱へと届いた刹那、身体の芯を切ない痺れが電流のように突き抜けた。
「膀胱まで入った。気持ちいい?」
「楓……止めっ」
「俺は気持ち良いかって聞いてるんだけど」
「いっ……あぁ、持ちいっ…気持ちいい……からっ」
勃起している状態での排尿は困難だが、こんな風にされてしまっては我慢なんてできやしない。
ブジーをグリグリと動かされれば、アナルに入ったエネマグラを自らの孔が締めつけた。
「大丈夫だよ。ちゃんと入れ物、用意したから」
「あっ……や」
「見せろよ。勃起してんのに子供みたいにお漏らしする兄さんの姿」
ペロリと唇を舐められたのは、はっきりと覚えている。けれど、それ以降の歩樹の記憶は、かなり曖昧なものとなった。
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