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「ふふっ、はははは。」 いつのまにか風呂場に立っていて、いつのまにか左手にナイフが握られていて、右手は血だらけになっていて。 「あはっ、はははは。」 風呂場につけると、血は止まらなくなった。 手に持っていた睡眠薬をそのまま口の中に放り込む。 笑っているのに楽しくない。 楽しくない。苦しい。悲しい。 ああ、早く眠りたい。 眠りたい。 楽になりたい。 だんだんと全ての音が遠くなって静かに闇に身を任せた。

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