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眠れる子羊ちゃんとベッドの上の狼くん 5話

◆◆◆◆ 勉強って名目で覗いて良いものだろうか? 照哉に上手く乗せられ、幸太は会長のベッドルームへと忍び足でやってきた。 部屋に近づくにつれて、声も音も激しさを増す。 ガタガタギシギシと音をさせているベッドはよく壊れないなあ~と感心する程。 「おら、どうした!もうダウンか?」 会長の声。 「あっ…、も…無理…ああっ」 ナヤマシイ息を漏らしながら答えるユウヤの声。 会長とのエッチをすげえ良いと言ってた……喘ぎ声と音、幸太はそれだけでも脳裏で妄想出来た。 東雲にあんな風にされたら…考えただけでも下半身が元気になる。 モモがいたら喜ぶだろうなあ~と考えながら、携帯のムービーで声と音だけを拾う。 ドアを開けて盗撮する勇気なんて幸太には無い。 「会長…あっ、はあ…もう、やっ…」 ユウヤの切れ切れに聞こえる声。 「何が嫌なんだ、好きなくせに、おら、ちゃんと動け」 罵声に近い会長の声。 どんだけ激しいんだよ会長! う、動けって…どんな体位なんだろう? み…みたい…。 ギシギシと音を出すベッドのスプリングとユウヤの声。 凄い事がドアの向こうで行われているのだ。好奇心がうずく。 見ちゃダメ? 殺されちゃうかなあ? 鍵穴からなんて見えないし。 意を決してドアノブを握りしめ、ゆっくりと開ける。 で…電気ついてんじゃん。 暗い中でするものだと思っていた幸太は、覗いているのがバレるかも、と閉めようとした幸太の瞳に映ったのはユウヤの背中。 綺麗な背中に流れる汗。 後ろに反ったり、前のめりになったり、ユウヤは息を乱しながらに身体を動かす。 彼の腰には会長の手。 騎乗位というやつですかーっ! 生で初めて見た。アナルに会長のデカいという噂のチンコが挿入されて……しかも会長も下からユウヤを突いてるし。 あああ、18指定じゃんかーっ! あ、俺二十歳だから大丈夫か…なんて気を静めながら、ドアを閉めた。 な…なんか凄い! 「会長…もう、イク…」 ユウヤの声。 そりゃあ、イクよ!あんなん激しかったらイクに決まってんじゃん! ユウヤの激しい声に幸太はもう無理とその場から離れてトイレに飛び込んだ。 お…大人の行為じゃん! 幸太は元気ハツラツな下半身を静める為に東雲をオカズにするのであった…。 ◆◆◆◆ 「随分、遅かったな」  照哉はニヤニヤしながら幸太を出迎えた。  「で、どうだった?勉強になったか?」  照哉にそう聞かれ、幸太は顔を赤らめる。  「刺激強すぎたか?」  「…はい。会長、野獣でした」  「あの人、タフだからなあ。それに若い時にアダルト作品の男優やってたって話だし」 「ま、マジすか!タフでテクニシャンって神的じゃないですか!」  幸太は羨ましく思えた。 あんな風にリード出来たら…なんて考えながら東雲をじっと見つめる。  寝顔、やっぱ可愛いなあ…。睫毛長いし、女の子みたいだ。  唇なんて柔らかそうだし。  この唇に触れたいなあ。やわらかいだろうなあ。  幸太は前のめりになり唇を凝視する。  「キス…してえなあ」  ゴンッ、  「痛い」  照哉に後頭部を殴られ、幸太は顔を上げた。  「寝込み襲ってんじゃねーよ。インフル感染すっぞ」  「東雲さんのインフルエンザなら良いんです!」  照哉に怒られ、幸太は開き直る。 

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