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ヤキモチ、ナニソレ?美味しいの? 4話

◆◆◆◆◆◆ 「綺麗に掃除したんだね」 健太が言うようにフロアのトイレと従業員用のトイレはピカピカに磨かれていた。 「新人君がしたとですよ。」 英雄氏は得意気に言った。 「そうか、ありがとう。もう直ぐ客が出る部屋があるから掃除お願いするね、まだ時間あるから先に休憩して良いよ」 「はいです。行くですよ新人君」 英雄氏はシンジを連れて事務所へと向かう。 「はい、先輩」 シンジは缶コーヒーを英雄氏に渡す。 事務所のドアを出るとすぐに自販機があり、シンジは缶コーヒーを2本買って来たのだ。 「うっ、財布ば置いて来たけんお金無かとですよ」 シンジが自分の目の前に差し出す缶コーヒーを遠慮する。 「おごりですよ。さっき、内緒にしてくれたから」 シンジはそう言って笑う。 「お、おごりですか?良かとですか?」 「はい」 シンジが返事をすると英雄氏は嬉しそうに缶コーヒーを貰った。 そしてイソイソと東雲に貰ったバッグに入れた。 「飲まないのですか?」 シンジは不思議そうに首を傾げる。 「部屋で飲むです。ここにはお茶がありますけん、お茶ば飲むとですよ。缶コーヒーはめったに買わんですけん、大事に飲むとです」 シンジは開けようとした自分用の缶コーヒーも英雄氏に渡す。 「2本もくれるとですか?新人君は良か人ですね」 英雄氏は嬉しそうに笑うとシンジにペコッと頭を下げた。 何か、チクンと胸が痛んだ。嘘、ついたから……腕ついたお詫びのつもりだったのに、そんな嬉しそうにされたら……シンジの心の中は罪悪感があった。 「俺もお茶でいいし、それとシンジです。新人君じゃなく」 シンジは微笑む。それは嘘の笑顔ではなかった。 ***** 「あれ?新しい子?」 部屋を片付けに来たシンジと英雄氏を出迎えたのはモモ。 「よろしくお願いします」 シンジはニコッと笑うとモモに挨拶をする。 「いくつ?」 「72ですばい」 モモの質問に答えたのは英雄氏。 「ヒデちゃんの年齢とっくに知ってるし、新人君よ」 「モモさん、違うですばい、彼は新人君じゃのうしてシンジ君ですばい」 「ああっ!もうヒデちゃん黙って!宇宙人と会話してるみたいよ」 英雄氏の言葉にモモはイライラしているようだ。 「モモさん凄かですね宇宙人と会話したごとあるとですか?」 「もうー!東雲ー!助けてー」 会話が成り立たない。 「モモ、英雄ト会話成リ立タナイノハ今更ダロ?」  ユナが隣の部屋から出て来た。  「普通に接してる東雲を尊敬する」  モモはため息をつく。  「シンジダロ?二十歳トカ聞イタナ」  ユナはシンジに問いかける。  「そっかぁ二十歳かあ。うちらとあんまり変わらなかったね」  ユナとモモを交互に見たシンジはそれぞれに頭を下げた。  ユナはクールビューティー。モモはアイドルみたいに可愛い。  風俗の女の子なんてブサイクが化粧で顔をごまかしたヤツか年齢を偽っているヤツとかばっかりだと思い込んでいたシンジは2人を見て男が風俗にハマるのが分かるような気がしてきた。  ちぇ、ブスばっかなら良かったのに。  シンジは心でそう思った。  「私はモモで、こっちはユナちゃんよろしくね」 モモに挨拶をされ、シンジも慌てて「あ、シンジです。よろしくお願いします」と挨拶を返した。  「ところでシンジ君はS?M?」  「はい?」  モモのいきなりの質問にシンジはキョトンとなる。  「だからSか、Mのどっち?」  「サイズですか?メンズサイズなら…」  シンジは身体のサイズかと思い、そう返すがユナがすかさず付け加える。  「受ケ、カ攻メカ…モシクハ、ドSカドMカト聞イテイル」  「受け?…ドSかドMかと聞かれたらSですかね?」  戸惑いながらもシンジは答えた。  受けとか攻めとか何の質問だろう?  まさか…従業員は無料でプレイ出来るとか?  こんな可愛い女の子と?  シンジはユナもモモもどちらもタイプで、想像したらスタッフになって良かったなあ…とか興奮してきた。  「S?マジで!やるわねシンジ、いやあ、見た瞬間にやる男だとは思ったのよ!ここの連中ったらMばっかでさあ」  モモは嬉しそうにシンジの両手を掴んだ。  や、やっぱり無料で出来たりするんだ!  Sと言ったらこの喜びよう…きっと彼女もMで激しいプレイが好きなんだ。  こんなアイドルみたいな可愛い顔をして… やっぱり、風俗にいるだけあって男好きなんだな。  シンジは勝手に想像を膨らました。  「じゃあ早速来て…」  モモはシンジの手を引き部屋へと招いた。  「ユナちゃんも」  ユナも引き入れたのでシンジは3Pするのだと興奮した。

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