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快楽 7話

「んっ……はあっ……」 受け入れている東雲は荒い息を吐く。  昨日とはまた違う感触。 こんなにギチギチだったっけ?  自分の中で照哉のモノがビクンビクンと脈打っている。 「東雲、平気か?」 心配そうに東雲を見る照哉。 コクンとだけ頷き恥ずかしそうに照哉を見つめ返す。 「東雲、動いて………」 その言葉に東雲はぎこちなく腰をゆっくりと前後に動かす。 動く度にキュウと締め付けてくる東雲の中は温かく気持ちがいい。  「んっ……はあっ」 照哉もたまらずに吐息を漏らす。 東雲が動く度にお湯がチャプンと揺れ、互いの吐息が風呂場に響く。 「照哉さん……気持ち良い……ですか?」 自分が動く度に甘い吐息を漏らして気持ち良さそうな顔をする照哉を見て東雲は恥ずかしそうに聞いた。 「すげえ気持ちいい」 照哉は東雲の細い腰を持ち前後の動きを上下に変えた。 その瞬間、  「あああっん」 奧の気持ち良い場所を照哉のギチギチなモノが刺激して身体が快楽で痙攣する。  照哉の手の動きが早くなり、東雲の吐く息も早い。 「東雲、すんげえエロい顔」 口を大きく開けてハアハアと息を吐く東雲はすでに快楽の中にいて、物欲しそうな色っぽい瞳で照哉を見ている。  「んっんっ、……あっんっ」 東雲も自分で腰を動かす。  ビリビリとくる刺激で支配されていく。 「…や…さん、……きもち……いいです。」 「もっと動けよ」 照哉は下から東雲を突き上げる。 「やああっっんっ」 可愛く鳴く声が風呂場に響き、東雲はガクンと力が抜けた。  照哉の方に倒れ込む東雲はすでにイッていた。  「東雲まだ動いていいか?」 まだイッていない照哉に東雲は頷く。 照哉は遠慮なくしがみつく東雲を突き上げた。  途端にくる刺激。  「やっ、はげしいっ」 バシャバシャとお湯がバスタブから零れていく。 「東雲、……あっ、……きもち……いいっ……んっ、……はっ、んっ、くっ」 照哉もやがて果てた。 ******* ユウヤは小木に貰った薬をポケットに忍ばせて幸太の部屋の前に居た。 電話で会いに行くと伝えてあるからドアの向こうに幸太が待っている。 薬。  凄く良く効いた。 小木にフェラされて気持ち良さに我を忘れ快楽に身を置いた自分。 指を中に挿入されて、…………後は覚えていない。 小木は最後までやっていないと嘘をついてユウヤを安心させていた。 あんなに効くなら幸太と………。 ユウヤはドアをノックした。 「はーい」 幸太の声にドキンときた。 彼の足音が近づき、ドアが開く。 「ユウヤさん」 ニコッと微笑む幸太。 「オッス」 軽く挨拶をして中へ入る。 「健太は?」 一応聞いてみた。 「あっ、ユウヤさん来るって言ったら気を利かせてくれた」 恥ずかしそうに笑う幸太。 「そっか」 ユウヤは落ち着きなくベッドに座った。 「ユウヤさん、何か飲みますか?」 「う、うん」 ユウヤが返事を返すと幸太は冷蔵庫に飲み物を取りに行く。 「ユウヤさん、水とポカリ、緑茶と、コーヒー、あとコーラ。どれが良いですか?」 冷蔵庫を覗き込みながら幸太は聞く。 「水で」 「水で良いんですか?あっ、アルコールとか?」 幸太は水を手に取りながら言う。 「水でいいよ」 「分かりました」 幸太は水と自分用にコーラを持ちユウヤのそばに。 「はい」 水を渡そうと伸ばす幸太の手をユウヤは掴み、勢い良く自分の方へ引っ張った。  「わっ」 バランスを崩したようにユウヤの胸に飛び込む幸太。 ぎゅっと幸太の身体を抱きしめるユウヤ。 「ユウヤさんっ」 驚いたように顔をあげる幸太の唇にユウヤの唇が重なる。 「………ユウヤ、さっ」 重なる唇にヌルリとした感触。 びっくりした幸太もキスを受け入れたように両手をユウヤの背中に回した。 下にころがるペットボトルがユウヤの足にあたっている。 コーラに薬混ぜようか? そんな下心に幸太は気付いていない。

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