ズズズッ、と挿入される。 ｢んっ、」 侵入してくる度に声がでる照哉。  その照哉を見下ろす会長。 彼の細い腰をぐっと押さえつけて、半分まで入った自分のモノを一気に奧まで突っ込んだ。  奧まで突かれた照哉はまた声を上げた。  彼の肩が呼吸に合わせて動いている。  頭が前にうなだれているから、髪の間から細いうなじも見えた。  どんな女よりも艶っぽい照哉。  会長が腰を動かすと、その華奢で艶っぽい身体も揺れる。  ｢ああ、いつぶち込んでも気持ちいいな照哉の中は」 その言葉に嘘はない。  温かくて、狭い中。  何度犯しても、汚れない。そんな感じがする。 ｢はやく腰振って昇天しろよエロオヤジ」 悪態つく照哉。  こんな状況でも悪態つける彼を可愛いと思ってしまう。 薬で素直に抱かれるよりも悪態ついて噛み付いてくる方がやはり良い。  ｢んだよ、ちゃんと素直に激しくしてくれって頼めよ照哉」 ｢ざけんなっ、何、良い方に捉えてんだよ、サッサと終われ」 ｢ああ、東雲がいつ帰ってくるか分からないもんな」 ピクンッ  東雲という言葉だけで反応し、きゅっと穴を締め付けてくる照哉。  くっ、 こりゃあいいなあ。  ｢おら、声出せよ。早く終わらせたいんだろ？」 会長は強く、奧を突いた。  ｢あうっ」 衝撃で声を出す照哉。  ｢あうっじゃねーだろ、もっと可愛く鳴けよ」 会長は動きを早くする。 パンパンパン、と浴室に肌がぶつかり合う音がこだまし、嫌でも照哉の耳に届く。  ｢あっ、あんっ、あっ……」 揺さぶられ声も自然に出る。 ｢照哉、こっち向け」 会長は照哉の身体を反転させ抱きしめたままに挿入した。  抱きしめられたまま身体を上下に揺すぶられる照哉。  自分の身体を毎日弄ぶ男と向かい合ってセックスをしている。  顔が近い、 ムカつくんだよクソッタレ！  照哉は顔をそらすように会長の肩に顔を寄せる。 ｢気持ちいいんだろ照哉。そうやって顔を寄せる時は気持ち良い合図だもんな。ガキの時からの癖」 えっ？  んな、癖ねえよ！ ｢勝手……な、解釈してんじゃね…あんたの顔みたく………ないだけ」 ｢あ、そう」 会長は照哉の腰をぐっと下へ押す、 深い場所へ会長の陰茎が入り込んでくる。 ｢あっ、あっ」 照哉は肩で息をし、行き場の無い手を会長の首筋に回した。 ｢やっぱ気持ちいいんだろ？」 勝ち誇ったような言い方に照哉はカチンとくる。 ｢やっぱ、ムカつく」 ｢はいはい、ムカついてろよ気持ち良くしてやっから」 会長は照哉の腰を持つと上下に激しく動かす。  奧へ、 さらに奧へ、 快楽が入り込んでくる。 ｢クソッタレ！全然感じねえーよバーカッ」 精一杯の悪態も、 会長は照哉の頭を撫でながら、 ｢はいはい、いきそうか？お姫様」と軽くあしらわれる。 ｢くそっ」 たれと続けようとした時に、  ｢会長～買ってきましたけど？」 と東雲の声がした。  照哉は次の言葉を飲み込む。  ｢おっと、締め付けてきたな照哉」 クスクス笑う会長。  照哉は会長から逃げようと声を殺し抵抗を始める。  ｢逃がさねえよ照哉、俺もおまえもまだイッてねえだろうが」 会長は照哉を仰向けにして覆い被さった。  ｢やめろっ」 小声で言いながら会長を睨む照哉。  ニヤリと笑うと会長は照哉の口を塞ぐと腰を振りだした。  それも激しく、  んっ、んっ、んっ、  腰の動きと照哉がもらす声は同時で、 会長の背中を必死に叩く。  もし、東雲が風呂場に来たら………考えただけでも、嫌だった。  ｢照哉、すげえ……しめてんぞっ、んっ」 会長も何時もより興奮していて、 息遣いが荒くなってきた。 ｢やっぱバックがいいよな照哉。おまえ、バック好きだもんな」 会長は照哉の身体を起こし、バスタブに手をつかせた。 そして後ろから突っ込むと照哉の腹を両腕で抱き込み、一気に動かす。  東雲の気配がして照哉は気が気でない。  でも、会長の激しい動きに、 身体が痙攣し、 やがて果てた。  そして同時に自分の中に熱いものを感じた。  ｢やべえ……気持ち良すぎて何時もより早くイッたぜ」 耳元で囁かれた。