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大胆不敵な狼氏 4話
◆◆◆◆◆◆
寝返りで目を覚ました照哉は寝ぼけたまま手で東雲を探す。
後ろ向きに寝ている東雲を手探りで探し、自分の方へと引き寄せた。
ギュッと抱きしめ、髪にキス。
熟睡している東雲は起きない。
昨夜、やり過ぎたからな。疲れてるのかな?
なんて考えながら髪や首筋、背中にキスをしていく。
手も東雲の身体を真探り、風呂入れてやんなきゃ、昨夜はしたまんま寝てしまった。
照哉は起き上がるが頭が重くてまだ、ボーっとしている。
やべえ、頭が重い。風邪でもひいたか?
そう考えながらベッドから降りる。
服、どこで脱いだっけ?
ベッドの周りには服はない。
フラフラと寝室を出た。
「良い眺めだなあ照哉」
ソファーに座って照哉を見ている会長がいた。
チッ、
「おはようございますより先に舌打ちか」
ニヤリッと笑う会長。
「服、どうしたよ?」
「俺の質問は無視か?」
「うるせー、頭痛いんだからあんま話したくねえんだよ…服!」
「お前らは全裸で居てくれた方が楽しめていいんだがね」
「外、出れねーじゃん」
「しばらくは出るな。」
「はあ?」
「特に東雲」
名前を出され、ああ、ヤバい奴が居たんだっけ?と思い出した。
「でも、服くらいはよこせよ!」
「俺にキスしたら2人分渡すよ」
会長は紙袋を照哉に見せる。
「ざけんな、とっとと渡せ!」
手を伸ばすと強く掴まれ引き寄せに見せるられた。
ガシッと会長の腕の中。
「キスしろよ照哉、東雲に風邪引かせたくねーだろ?」
「変態くそじじい」
キッと睨みつける照哉の顎を手で上げると唇にキスをする会長。
ヌルリと舌が入ってくる。
会長の手は当然のごとく尻へと這っていき、指を後孔へねじ込められた。
「んんっ、」
身体をくねらせ、会長の手から逃れようとする。
唇が離れ、
「お前が俺を誘ってんだろ?」
そう言われた。
「お前が服を捨てるからだろ!毎回、毎回、いい加減にしろよ!」
「照哉に似合わない服を着てるからだ東雲も…ちゃんといい服を着ろよ」
「うるせ、お前と一緒にすんな、こっちは庶民なんだよ」
「いんや、お前と東雲は俺の所有物だよ。贅沢させてやる」
そういうと照哉をソファーに組み敷いた。
顔を近付けキスをしようとすると膝蹴りされ、会長は腹を押さえる。
「毎回、タダで出来ると思うなよ!キスしたんだから服は貰う」
会長を押しのけソファーから降りる。
「俺がしたんだ、お前からはまだだ!」
腹を押えながら照哉を見る。
「キスはキスだろ、風呂入るんだから邪魔すんなジジイ」
袋を手にすると浴室へ向かう。
綺麗な裸体。
無駄な贅肉がなくしなやかな獣みたいな照哉。
昔っから綺麗なガキだっからな。
会長は立ち上がり、東雲が寝ている寝室をチラリと見た。
◆◆◆
マジありえねえ!
照哉は袋を床に置くと浴室のドアを開ける。
毎回、毎回、盛りやがって!発情期の犬か!
強いて言えば大型犬。
浴室に足を一歩踏み出した瞬間、背中を押され浴室へ押し込まれた。
背中を押した相手はもちろん会長。
「てめー、何しに来たんだよ!」
睨みつけて文句を言う照哉。
「お前は黙ってりゃ綺麗な顔してんのに口悪いよな」
そう言うと会長は服を脱ぎだす。
「な、何してんだ」
「何って風呂入りながらお前とSEXすんだよ」
「はあ?誰がするかよ!出ていけよ」
会長を押すがその手を掴まれ壁に押し付けられた。
「昨夜は東雲とヤラしてやったんだ。それにお前も挿れるより挿れられたいだろ?さっき、ケツ弄ったら物欲しそうにしめつけてきたしな」
会長は手を照哉の頭の上で拘束し、もう片方の手でシャワーを全開させる。
「うわっ、」
急に激しいシャワーが頭から降りそそぎ、照哉は思わず声を上げた。
シャワーが降り注ぐ中、会長は照哉に深いキスをする。
「んん、」
頭を振って拒否する照哉の顔を押さえ、キスを繰り返す。
嫌という程に会長のキスを無理矢理受け入れてきた。
どうせ拒否してもヤラれる。
でも、部屋には東雲がいる。
いつ、目を覚ますか分からない。
「んん、やめろって!」
膝を蹴り上げた。
会長も照哉が何をしてくるか分かっているので膝蹴りをやんわりと交わす。
「東雲なら起きないよ、」
心を読まれたかのように言われた。
「また、薬仕込んだのか?」
「お前が気が散ってしまわないように配慮しただけだよ。だから安心してヨガれ。お前のヨガった顔は興奮する」
「変態」
睨む照哉にまた激しく唇を奪う。
身体を引き寄せ密着させる。
シャワーの熱のせいか分からないが互いの身体が熱い。
唇が離れると、
「まだ足りねえ顔してんな照哉」
首筋から順に吸い付く。
「キスマークつけんなって言ってんだろ!」
文句を言いながら睨む照哉。
「お前………ほんと、そそるよな?反抗的な態度が一番せい的興奮に繋がるんだよ?わざとか?」
会長は照哉の後孔へと手を伸ばす。
「都合のいい取り方すんな、お前が嫌いだからだよ…やっ、」
ズブっと指が挿ってきた。
侵入してきた指は奥へ奥へと照哉の気持ち良い部分を探している。
「嫌よ嫌よも好きのうち………お前、最近俺に抱かれるとよがるようになってきたろ?前はダッチワイフみたいに無表情だったのに」
「ダッチワイフとしてろよ、クソが!」
照哉は指を抜こうと身体をくねらせる。
「お湯溜まったな。バスタブの中で可愛がってやるよ」
会長はシャワーを止めてバスタブへと照哉を抱き上げ一緒に入る。
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