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大胆不敵な狼氏 11話

◆◆◆◆ 「薫ちゃんの悪趣味!」 ホテルの部屋、テーブルに置かれたパソコンで流れているのは照哉と東雲のイチャついている動画。 カメラは風呂場にも備えつけてあって、2人が湯船に浸かりイチャついている。 「あ~うるせえなあ。照哉のセックス見ながらおっ勃ててんのは誰だよ」 会長はソファーで隣に座る灯の股間を掴む。 「ちょ、薫ちゃん止めてよ!」 「刺激したら出るってか?」 会長は掴んだ灯のモノを押さえたり、揉んだりしている。 「だから、止めてよ!」 揉んでいる手を退かそうとするが力では敵わない。 「脱げよ灯」 「いや、しないって言ったでしょ?」 「無理矢理やられてえのか?あっ?」 「脅してもダメだよ?もう慣れてるんだから!」 「うるせえよ、舐めろ!」 履いているスラックスのファスナーを下ろし中からギンギンに勃起したものを出す。 「相変わらずデカイね」 「デカイの好きだろ?」 「好きってわけじゃないよ!ほんと、薫ちゃんて鬼畜だよね。嫌だって言ってんのにさ」 「嫌がってんのを無理矢理するの好きなんだよ、だから照哉も抱いてるんだよ、俺を嫌っているから毎晩暴れる」 「ドSだね。」 灯は力では敵わないと知っているし、いくら嫌だって言っても止めてくれない事を知っているので諦めて会長のモノを口に咥える。 「お前はドMだな」 会長は満足そうに灯の頭を撫でる。 そして、パソコンに視線を向けた。 画面には仲良く身体を洗い合う2人の姿。 東雲に視線がいく。 父親に良く似た姿。そして、抱いた時の乱れた姿。 ゾクゾクする。 照哉の前で東雲を抱いてみたい。 いや、東雲の前で照哉を抱くのもいい。 そんな想像をしたら興奮してくる。 灯のフェラも上手いのも手伝い、いつもより早く射精した。 灯の口内に広がる苦くて青臭い精液。 「風呂入るぞ灯」 口から吐き出そうとするのを防ぐように彼の頭を起こし、口を塞ぐ。 「飲めよ灯」 「んー、んんっ」 灯は頭を振るが結局苦しくて飲み飲んだ。 「イイコだな。久し振りにお兄ちゃんとお風呂入ろう」 ニヤつきながら嫌がる灯を肩に担いだ。 ◆◆◆◆◆ 「え~、東雲さん来ないんですかあ?」  つまらなそうな幸太。 「オイ、それは俺を怒らせたいのか?」 東雲の休みを伝えにきたユウヤは面白くないっ!!って表情をしている。 「違いますよ?やきもち、妬かせたいだけです」 ユウヤの上着の裾を引っ張る幸太。 その仕草はユウヤのツボに入ったようで、抱き寄せてキスをする。 その2人をじっーと見つめる英雄氏と健太とユナ。 動画を撮るモモと真っ赤な顔をしているシンジ。 その5人に気づくのに数秒かかってしまった。 「ちょ、なにみて……あっ、モモ!!動画だめ!」 幸太は慌ててモモのスマホを奪おうとするが、交わされる。 「や~ん、なんか良いわあ。職場にボーイズカポーがいるってモモ幸せ過ぎて怖い」 「どんな時でも動画の用意しているお前がもっと怖いわ!!」 今なら東雲の気持ちがわかる!!そう思う幸太。 「モモちゃん、後で動画ちょーだい」 「りょーかい」 「ちょ!ユウヤさん」 幸太が止めるのも聞かず、2人は動画を交換している。 「で?なんで東雲来ないの?」 「さあ?会長が東雲と照哉は自分の部屋にいるからってさ」 モモの質問に答えるユウヤ。 「きゃーーー!3Pかあ!東雲、身体もつかなあ?会長と照哉さんで東雲をもてあそぶのね……みたーい!すごーくみたーい!」 ハァハァと興奮するモモ。 「落チ着ケ、モモ!」 それを静止するユナ。 「ちょ、さささ、3P?」 幸太は想像でもしたのか顔が真っ赤だ。  「えっ?それはないでしょ?さすがに照哉さんが止めますよ」 健太は冷静に分析。 「わかんないわよ?媚薬とか飲まされてさあ……盛り上がって……東雲が後ろもお口も塞がれて……ああ、つぎの新作は東雲との3Pよ」  「ダカラ、落チ着ケ!モモ」 「ね~、ね~、ユナちゃん、東雲は拘束した方がいい?ベッドに繋いで会長が玩具で東雲をアンアン言わせて、そして照哉さんがそのお口に自分のチンコいれちゃうの。あ、照哉さんも会長に突っこまれて、アンアン言っちゃうのもいいなあ」 目をキラキラさせているモモ。 「ほんと、東雲すげーなあ」 感心するユウヤと頷く幸太。 「照哉さんはタチでしょ?入れさせないと思う」 「甘いわよ健太!会長って雑食よ!ノンケさえトリコにしちゃう魔性よ?あのテクニックに照哉さんだってアンアン言っちゃうわよ!」 「ちょ、健太まで一緒に盛り上がるなよ!だめ!東雲さんはだめ!照哉さんだから許せるのに」 3Pを必死に止める幸太。 「幸太……なに?また、やきもち、妬かせたいわけ?」 ユウヤは必死な幸太を引き寄せる。 「えっ?あっ……はい」 頷く幸太にニヤつくユウヤ。 「ねえ、仕事まで時間あるからさ、部屋貸してあげるよ?」 スマホスタンバイで興奮気味のモモ。 「いや、大丈夫だから」 幸太は首を振る。

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