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大胆不敵な狼氏 16話

電話はスピーカー機能にして、ベッドの上に置いた 。 スピーカーから次の指示が聞こえてくる。 「いいじゃねえか、んじゃあ、上も脱げよ」 会長の言葉に東雲は迷いながらも上も脱いだ。 「もう少し色っぽく脱げよ……脱ぐのも前座なんだぜ?」 そんな事言われても……どう脱げば満足してくれるか分からないから……出来ない。 「で、出来ません……」 東雲は全裸でベッドに座る。 「まあ、それが東雲だよな……震えているのが画面からも分かるぜ?どうした?俺は遠くにいるんだからヤられる心配はねーだろ?」 確かにそうだ。今からヤられるわけではない。 目の前に居るわけでもない。 なのに身体が確かに震えている。 「怯えた子猫みたいでいいぜ?じゃあ、ほら、脚をもっと広げろよ」 東雲は開いている両脚をもう少し広げた。 「じゃあ、始めろよ」 「は、始める?」 「さっき言っただろ?オナれって……自分のチンコを上下に動かしながらケツ弄ればいいだけだろ?」 「……」 東雲は手を股間に持っていき、自分のモノを掴む。 「いい子だな、ほら、動かせ」 指示通り、上下に手を動かす。でも、手が震えているし、緊張というか怖いという気持ちがあるせいか、勃起は出来ない。 「おい、顔が強ばってんぞ?もっと、エロい顔しろよ、照哉にもそんな顔で抱かれてんのか?」 「ち、違います」 「じゃあ、照哉に抱かれている想像すりゃいいだろ?」 想像…… 想像よりも……照哉に知られたら……なんて、怖くなる。 「む、無理です……」 東雲は泣きそうな顔で首を振る。 「いいなあ、お前……煽り上手だな、泣きそうな顔でオナるのもそそるよ、んじゃあ、ケツの穴に指突っ込め」 「えっ?」 東雲の顔が強ばる。 「勃起しねえーんだからケツ弄るしかねえーだろ?」 「や、いや」 東雲は首を振る。 「良く見えるように太ももの下から手を回せよ?ローションは使っていいから、近くにあるだろ?」 確かにローションは側にある。 2人で使ったモノ。 嫌だと言っても無理だと分かる。逃げ出したい……でも、逃げたら…… 東雲はローションを手に取り、指につけると言われた通りに太ももから手を回し、自分のお尻の穴へと指を伸ばす。 照哉の指や陰茎を受け入れた事はあっても、自分で弄る事はしない。 人差し指を無理やり入れた。 クプっとすんなり入っていく。指よりも大きい照哉の陰茎を受け入れていたのだから細い指なら直ぐに入る。 「いいじゃねえか、じゃあ、指増やせよ、照哉のをぶち込んでるんだろ?3本くらい楽勝だろー?」 その言葉に東雲は指を増やし、中へ。 自分の中は生暖かい。 ヌメヌメしているのはローションのせいではなく、自分のせいかな?なんて、思ってしまった。 「ほら、奥まで入れろよ」 東雲は奥まで指を入れていく。 「んっ、」 少しピリッと刺激がきて、つい、声が出てしまった。 「ほら、喘げよ」 東雲は指を奥へ奥へといれ、自分の気持ち良い場所を見つけて、そこを刺激する。 「あっ、……んっ、」 「腰動かせよ」 東雲はゆらゆらと自分で腰を揺らし、指を出し入れし始めた。 画面の向こうの東雲を会長はニヤニヤしながら見ている。 本当にお前、いいよなあ。照哉と違う魅力がある。 そんな会長を喜ばせるかのように東雲の息が上がっていた。

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