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大胆不敵な狼氏 20話

「俺はずっと……東雲の料理食べていたいな」 照哉は手を伸ばして東雲の頭を撫でる。 「それくらい美味いよ」 「ありがとう照哉さん」 照れたように微笑む東雲が可愛い。 「あー、そんな顔するなやりたくなる」 「照哉さんってば!!」 照れた顔が更に赤くなる。 「だから、そんな顔するなって」 照哉は東雲の後頭部に頭を持っていくと引き寄せてキスをした。 チュッ、と触れた唇は直ぐに離れた。 「もっと可愛くなった」 キスされた東雲がセックスして気持ち良さそうなとろけた顔になってしまっている。 「お陰で勃起した」 「もう!照哉さん!!」 怒る東雲だが本気で怒ってはいない。 「おいで」 照哉は東雲を自分の方へと引っ張り、膝の上に座らせると、そのまま頬に手をあてて、唇にキスをする。 東雲も嫌がる素振りは見せず、受け入れ自ら照哉の口内に舌を侵入させた。 照哉の両手が背中に回り、キツく抱きしめてくる。 数回キスをして唇を離し見つめ合う。 「まつ毛長いよな」 東雲をアップで見て改めてそんな事を思ってしまった。 「はっ?いきなり何ですか?それなら照哉さんだってそうですよ?凄く綺麗な顔してるじゃないですか」 「東雲の方が綺麗だよ」 照哉は東雲の頬にキスをする。 「照哉さんって……本当、赤面するような事を平気で言うから」 「東雲にしか言わないよ」 真顔で返され、そこですよ!それです!って言いたかった。 東雲は照れてしまって照哉の肩に顔を寄せた。 「何?急にどうした?」 「甘えてます!ギュッてして下さい」 その言葉に東雲の方が照れるというか煽る事を平気で言ってくる!! 照哉は東雲を抱えると立ち上がる。 「照哉さん?」 「チンコ、ギンギンなんだよ!」 その言葉に東雲は赤くなりながらも笑う。 ◆◆◆◆ 「おっとお!おっぱじめる気か?」 寝室に入ってきた照哉と東雲を画面越しに見ながらニヤつく会長。 照哉め……自慰行為は嫌がるくせにセックスは見せてくれるんだな……。 「いいじゃん、さすが照哉」 ニヤニヤしながらビールを飲む会長。 画面の中では2人が激しく抱き合っていて、良い肴になるな……なんて思った。

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