12 / 181

 程なく着信したメールを読み、璃音は微かに眉を顰めた。 ――――――――――――――― 送信元:母さん 件名:至急確認頼む ―――――――――――――――  瑠維が電話に出ない。  こちらのケダモノは、忙しさの 余りに禁断症状にも気付いてない ぞ。  多分、例の件で忍も駆けずり回 ってんだろ?  そっちも似たような状態だとし たら、瑠維はもっと酷い状況だと 思う。  私も早めに合流するから、お前 、一足先に行っててくれるか? ――――――――――――――― 「………」  視線を携帯から少しずらす。  目まぐるしくパソコンを操作する男、弓削忍は多忙を極めていた。  何一つ焦燥など見せないように振る舞っていても、幾世代にも渡る血族結婚の末に生まれた璃音には分かる。  弓削は、一ヶ月以上瑠維と肌を合わせていないストレスから、重度の禁断症状に陥っていると…。 『状況は決して良くない、よねぇ…』  携帯を操作し、璃音は直ぐさま母に返信した。

ともだちにシェアしよう!