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『瑠維を泣かせるなら、こちらにも考えがあるよ…。  覚悟してね弓削さん、玲…』  普段は温和な璃音だが、兄弟の危機に関しては黙ってはいない。  過去に重大な事件があったとしてもだ。 『瑠維が深い心の傷を負ったのは、僕が原因だもの…。  弱気になってるなら、どうにかするのが僕の役目だし…』  フルフェイスのヘルメットを被り、バイクに跨がる。  安全重視の乗用車にすべきだろうが、今は一分一秒でも早く兄のもとへ着かねばと、璃音は夕闇に煙る街の中へと滑り込んでいった…。

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