26 / 181
・
翌朝。
「ね…、あの二人にご飯を食べさせるのって、どんな気持ち?」
心の傷が修復されて少し体調が戻った瑠維に、璃音が何気なく聞いた。
「………あ…のさ、なんて言えばいいんだろうな…。
どんだけ不機嫌で帰って来てもさ、俺が作ったメシ食って…機嫌が良くなるんだよ、二人とも…。
でさ…、どんなに飲み会とかで遅くなっても…、必ず…俺のメシ……食ってくれるし…。
すっげー…………、嬉しい…。
お、俺、…何言ってんだろ…。
つか、あんまり恥ずかしい事聞くなよ…っ」
「………………」
顔を染め、床のカーペットにモジモジとのの字を書く瑠維。
『うわ…、瑠維って意外に乙女な所があったんだ…』
照れまくる様を見ていると「女子か!!」と、ツッコミを入れたくなった。
ともだちにシェアしよう!