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「すっげえ不機嫌な顔して帰って来たのに、俺の作ったメシで機嫌が直ってるのとかさ…、なんつーか…その……、あああ…ダメだぁってなる…」 「………………」  誰だ、これは。  璃音に張り付いて周囲を威嚇しまくった我が儘プーの面影が、全く無い。  伴侶の事を話してる時の兄は、ほんのり頬を染めて蕩けそうに甘い。 「瑠維さ、本当にあの二人が好きなんだねぇ…」 「…………………っ。  ばっ、馬鹿っ、そな………っ、そんなんじゃ……ねーって…っ」  慌てて手を振って否定するが、乙女っぷりを強調するだけだ。 『瑠維、変わったなぁ…。  僕や母さん達以外の人間に、何かしてあげようとか一切考えなかったのに、今はあの二人に美味しいご飯作るのとか、凄く嬉しそう。  このリビングもさ…、シンプルなんだけど、飾ってある絵とかも色があんまりきつくなくて、凄く和むし…。  自分の趣味で飾った部屋なのに、あの二人にとって一番居心地のいい空間になってるんだもん』  尽くす喜びを覚え、穏やかになった顔。  伴侶が居心地のよいように環境を整え、体のことを考えて食事を作り、糊の効いた清潔な着替えと弁当を届けている瑠維。  自分が深く傷つけてしまった自責の念と、二人のやり方に対しての怒りが込み上げた璃音なのだった。

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