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お仕置き開始
地下駐車場にバイクを停めると、タイミングを心得たように細身の男性が駆け寄って来た。
「昨夜の間に私の予定を入れ替えたのは貴方ですか?璃音さま」
明らかに怒っている男…弓削忍。
瑠維の伴侶の一人だ。
「そうだよ。
大体最近の弓削さんは働き過ぎ。
一大イベントを抱えてるからって、スケジュールを詰め込み過ぎてるのが解らないの?」
「し、しかし…」
「重役に抜擢されたばかりだから、手を抜いてる暇なんかない。
ある程度目処が付くまでは忙しいのも当たり前って?」
「…………っ」
図星を突かれたという顔の弓削。
普段は温和な璃音から、こんなにズバズバと言い切られて戸惑っているのだろう。
口をパクパクさせたままだ。
「ワーカホリックも程々にしないと、いつか瑠維に捨てられちゃうかもね。
はい、お弁当と着替え」
「あ…、ありがとうございます…」
弁当と着替えを受け取る弓削に視線を向け、軽くため息をつく。
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