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「………ねぇ璃音。  もしかしてだけど、瑠維に言いにくかったんじゃないかしら、あの二人」 「「へ……………?」」  不思議そうな顔をする瑠維と璃音を交互に見遣り、猫は器用に直立不動の体勢になった。  ついでに腕組みをするのを忘れない。 「だってね、良く考えてみてよ。  晶と荊櫻もそうだけど、璃音も瑠維も大事なものだと思う順番の上位にお金がないじゃないの」 「「………?」」 「アナタ(璃音)は機械バカで、アナタ(瑠維)は料理バカでしょ。  研究自体が萌えなのよ。  しかも、それ以上に伴侶が大事ときてる。  伴侶至上主義な上に萌えを抱えてるから、お金にまで意識が向けられないのよね…。  多分だけど、顧問料について軽く説明してる筈よ。  お金に対して執着がないから、言われても耳がスルーしてたかも。  そうなんじゃない?  お二人さん」 「「………え…?」」  目が点状態の水上兄弟の向こうに猫の視線が向いている。 「弓削さん…、玲……」 「………………へ………?」  寝室のドアを微かに開けて様子を見ていたのだろう。  少々ばつが悪そうな顔をした、弓削と玲がそこにいた。

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