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 脱衣所の椅子に座った玲と洗濯機に凭れかかった忍は、何と無く視線を瑠維の部屋へ向けた。  どんなに肌を重ねても、瑠維は前準備をしているのを二人に察知させようとしない。  元々野良猫のように警戒心が強かったのもあるが、二人に抱かれるために体を作る事が気恥ずかしいのもあるのだ。  負い目があるからか、殊更綺麗にしようとする瑠維を、忍も玲も毎回可愛いと思ってしまう。  一ヶ月以上も肌を重ねていないから、余計に意識していた瑠維。  その淡く染まった目元にドキリとした。  そっけない仕種にすら妙な色香が零れて、体の芯が疼いた。  あの恥じらう表情、愛に飢えた肌………、きっと自分達を魅了してやまないだろう。  そうっと触れただけでどうにかなりそうで…、心が湧きたつと同時に徹底的に蹂躙しそうで。  少しカクカクする手を握ってみる。  初めて恋人を抱く学生みたいだと、自嘲めいた笑いが込み上げた時…。  カチャ…。  瑠維の部屋のドアが開く音がした。

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