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倒れた華奢な体を、二人が優しく引き起こした。
「ん………っ」
額や前髪、耳元に当たる甘い吐息が、瑠維を更に痺れさせる。
「ダメ………。
あんた達の香りで…、俺………おかしくなっ…てく…」
ピリピリ痺れる肌。
蕩ける頭…。
瞼が震え、睫毛の先についた涙が煌めく。
チュ…。
「んう…」
チュッ。
「は……んっ」
恭しく触れてくる唇にすら、過剰に肌は反応してしまう。
チュ…、チュ…。
「や…………ぁう………」
ホロホロ零れる涙も、あえかな声も、二人を更に煽るだけだと解っていても、瑠維には抗う事は出来ない。
伴侶が注ぐ愛撫に逆らえる訳などないのだ…。
「瑠維…」
チュッ。
玲からの、角度の深いキス。
「あ………んん…」
乱暴に顎を掴まれて顔が反らされる。
「愛してる」
クチュ…。
「ん………ふ……っ」
忍からの、淫らで深いキス。
舌を絡ませ吐息を溶かし合う度に、引きはがされて再び深く契られる。
「あ……ん…っ。
ん………や…っ、んふ……ぅっ」
触れられてもいない胸の飾りが服地に擦られて、ズクズクと痛い。
ジーンズの下の花芯が、甘い蜜を滴らせて熱さを訴えている。
『ダメ………も…、おかしく…なる…』
キスだけなのに、疼く体が止まらない。
「は…………っ」
白く弾けて、瑠維は意識を失った。
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