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「やっと起きてくれたな」
「俺達の愛しい瑠維」
愛しげに幾つもキスを落とし、体内の埋み火を煽り立てる。
「ん……、や…っ。
俺…、風呂に行った筈なのに…っ」
「キスだけで気絶したから、そのままここに連れてきた」
「可愛いな、瑠維は…。
あれだけで気絶するなんて」
チュ。
チュ。
甘やかなキスに、少しずつ体が熱くなる。
花芯に熱が集まり、息も熱を帯びて甘くなっていく。
「や…、やだ…っ、あんまり可愛いとか…言うな…。
はずかし…のに…っ」
両手の甲で目もとを隠そうとすると、それぞれの手が掴まれた。
「へ………?」
退けられた右手を玲が、左手を忍がシーツの上へと縫い止めるように押し付ける。
「ああ…っ」
重ね合わされて組まされた手から、ビリビリと電流が背筋を通って腰を直撃した。
「いや………、ああ………っ」
涙を零して体を捩る瑠維に、忍と玲の呼吸も乱れはじめた。
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