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 優しく頬を撫でるしなやかな手。  そのまま髪を撫で梳かれ、首筋が悦びに粟立つ。  瑠維は切っ先に何度も口づけ、リップ音を響かせた。  チュ。  チュ。  チュ…。  後ろから玲に突かれながら、忍の雄刀を咥える瑠維。 「ん…………ふ…、ん……っ」  先を口に含み、先走りの蜜を味わいながら舌を絡ませていく。  角度を変え、口の内壁と舌で包み込む。  少し苦くてしょっぱい味がする。  だが、嫌なものではない。  味わえば味わうほど愛おしさが増し、咽奥まで開いて中に引き込みたくなる。 「ん…、…………………っ、は……………」  無心に雄刀を咥える瑠維は酷く幼(あとけな)く見え、咽奥を開いて根元まで咥える様は視覚へ訴えかけてくるのだ。  玲に後ろを貫かれて腰を揺らし、口は忍の雄刀を咥えて…。  粘膜を穿つ音や肌がぶつかる音、猛る雄刀を悦ばせる音も…。  全てが瑠維を煽り立て、更に伴侶を悦ばせようと粘膜と襞が蕩けていった。

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