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「…………………………は?」
「凄ぇ旨いぜ、瑠維」
「今日のは、飛び切り旨いよ」
「そ………、そっか……?」
瞳を潤ませたまま呆気に取られた瑠維と、向かいに座り無心に食べ進める二人。
『び、びっくりさせんなよな…。
つか、黙々と食べるコイツらって………』
ついつい手を止めて、二人の食べる様子を見てしまう。
こんなふうに無心で食べる姿は、なんと言えばいいのかと暫し思案してみる。
『…………………なんか可愛いかも…』
何となく擽ったい感じがして、唇が綻ぶ瑠維。
「「………………………」」
「……………?
なっ、…なんでもない、なんでもないからなっ」
二人が目をパチクリさせて見ていたのに気がつき、慌ててブロッコリーを口に運ぶ。
何となく照れ臭そうな顔の瑠維を見ていると、所作の全てに艶を感じてしまい、鼓動が早くなる。
『こんなに瑠維は綺麗だったろうか?』
『動作の一つ一つが艶っぽい…』
…と、気になるともう目が離せない。
「玲…、忍…」
「「……………………ん?」」
苦笑いの瑠維が立ち上がり、伸び上がる。
柔らかな眼差しのまま手を伸ばし…。
「二人とも、ご飯粒つけてるし」
クスクス笑い、頬と口の端についたご飯粒を指で取ると、そのままパクリと口に入れてしまった。
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