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「ったく、しょうがねえの…」
「「………………………?」」
硬直する忍と玲。
いま、瑠維は何をした?
悪戯っぽい顔をして、手を伸ばして…。
顔につけていたご飯粒を取ってくれた。
しかも。
そのまま自然な流れで口に入れた…!!
ドッドッドッドッドッド…………ッ!!
耳の奥で、煩い位に鼓動が鳴り響いている。
『ちょ、ちょっと待て、なんだったんださっきのは!!
すっげー自然な流れで食ったぞオイっ!!』
『なんだったんだ、さっきの可愛い仕種は!!
二十歳を過ぎた男子にあるまじき可憐っぷりは!!』
右手に茶碗、左手に箸を持ったまま、脳内は萌え転がる二人。
「な、何で固まってんだよっ。
早く食わねえと、冷めちゃうぞっ」
「あ、…ああ」
「わ、わかった…」
半ば上の空の二人に首を傾げつつ、瑠維はスープを口に含んだ。
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