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「なぁ、さっきさ、どんな料理をメモってたんだ?」  風呂上がりの玲が、ベッドに腰掛けながら聞いてきた。 「ふふ…、内緒に決まってんじゃん」  上機嫌の瑠維は悪戯っぽい笑みで返す。 「な…」 「だってさ、玲と忍に食わせたい飯なんだぞ。  レシピを話したら、楽しみが半減しちゃうって」 「……………ん、まぁ、そうかも知れねえけどよ…、瑠維が上機嫌って事は、かなり手が込んでる料理なんだろ?  せめて、何を使うのか位…」 「そりゃ、玲と忍が好きなもんに決まってるし。  まだ、頭の中でシミュレーションしてるだけなんだ。  だから、実際に作って試食しなきゃ出せないって」  だから、待ってて欲しいと暗に臭わす瑠維に、玲は仕方ないなと肩を竦める。 「じゃ、約束。  試作品だとしても、他の奴に食わせんな。  ならいい」 「ん…」  少々拗ね気味の玲に、瑠維は頷いてみせた。

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