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「なぁ、手ぇ出してくれねーの?」
上目遣いで照れ気味の瑠維が、頬を膨らませる。
『ちょ、ちょっと待て!!
何だよ、この萌え動物はっっっ!!
約束っつったら指切りって、どこの乙女だよ!!
つか、今時の女子だってしねえだろうがっ!!』
『上目遣いで頬っぺたプーだと!?
しかも、指切りで約束!?
いつの間にこんな萌え直撃の危険動物になったんだ…っ!!
死ぬっ!!
この萌えだけで死ねるっ!!』
バクバクと早鐘を打つ心臓。
息もどんどん上がってくる。
プルプル震える手を差し出して瑠維の小指に絡ませると、キュッと小指に力が篭り。
「んじゃ、約束。
指切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます♪っと」
はにかみながら指切りをした瑠維。
「ちゃんと約束したからな?
ぜっっっったいっ、玲と忍以外に食べさせない。
約束なっ?」
上目遣いではにかむ顔がどうにも子犬じみていて、目が離せない。
しかも、絡めた小指から走った電流に、忍と玲はもう体が疼き始めていた。
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