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チュクチュクチュク…。
角度を変えて深く契ってくる玲の唇。
チュ……、クチュ……。
甘やかに啄み、ゆっくり侵略するように契る忍の唇。
体は力が抜け、足は支えることが出来ない位にガクガクしてきた。
ぐらり…。
三人が縺れ合うように倒れこんだのは、青い色彩が広がるベッドカバーの上。
青い薔薇と雪が散る、昨日瑠維が仕上げたキルトだった。
チュ。
チュ。
「ふ……………っ」
チュ。
チュ。
「やう…………っ」
降りそそぐ口づけに、体はもう熱くて仕方ない。
指切りのままの両手にキュッと力が篭り、ベッドの端から落ちている足は、爪先が床を滑る。
「ん…、んん…」
口づけとフェザータッチに翻弄され、青い薔薇の上で震える体。
はだけられて淡く染まった肌が、媚香を放ち指先に吸い付くようだ。
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