111 / 181

 チュクチュクチュク…。  角度を変えて深く契ってくる玲の唇。  チュ……、クチュ……。  甘やかに啄み、ゆっくり侵略するように契る忍の唇。  体は力が抜け、足は支えることが出来ない位にガクガクしてきた。  ぐらり…。  三人が縺れ合うように倒れこんだのは、青い色彩が広がるベッドカバーの上。  青い薔薇と雪が散る、昨日瑠維が仕上げたキルトだった。  チュ。  チュ。 「ふ……………っ」  チュ。  チュ。 「やう…………っ」  降りそそぐ口づけに、体はもう熱くて仕方ない。  指切りのままの両手にキュッと力が篭り、ベッドの端から落ちている足は、爪先が床を滑る。 「ん…、んん…」  口づけとフェザータッチに翻弄され、青い薔薇の上で震える体。  はだけられて淡く染まった肌が、媚香を放ち指先に吸い付くようだ。

ともだちにシェアしよう!