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優しく嬲る忍の唇と舌。
飲ませて貰ったアルコールが植え付ける熱。
開けたシャツが肌を滑り落ち、上半身が露わになる。
いつも制服に包まれている場所に散った紅い花びらに、気恥ずかしくて俯くのも可愛らしい。
「綺麗だ、瑠維。
もう少しキスが欲しいな」
「うん………」
着痩せする忍の肩は、骨格を包む筋肉に無駄がない。
服地を通しても解る、引き締まった筋肉の美しさにウットリしながら、その肩に手を添えて立ち膝になり、両足を跨いだ。
額と額を合わせて鼻の頭を軽く擦り合わせる。
瑠維が心の鎧を脱ぎ捨てたときにする、甘える仕種。
「忍ぅ…」
伏せがちの目が潤み、瞼が閉じられて、ゆっくりと角度を変える。
チュッ。
重ねられた唇は、切ないほどに甘い。
「ん………」
どちらともなく唇を舌で割り、舌先を触れ合わせる。
チロチロと舌先同士が擦れ合う度に、瑠維の体がフルフルと震えた。
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